こんばんわ、ちわぷ〜です🐶
感動系の小説のご紹介が続いたので、今日は軽い気持ちで読める変わり種の小説をご紹介いたします✨
「ブラック・ジャック・キッド」久保寺健彦(著) 新潮社
あらすじ
あの手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』が好きすぎて、憧れを通り越してブラックジャックそのものになりたいと願う少年、和也。
服装や髪型だけではなく、患者を探し求めたり、ブラックジャックのメスさばきに憧れドライバー手裏剣なるものにまで手を出してしまう和也。
しかし、そんな和也にも両親の離婚や転校など、現実的な問題が迫っていた…
第19回日本ファンタジーノベル大賞 優秀賞受賞作品!
そこまでメチャクチャにファンタジー要素があるわけではないのですが、ところどころにファンタジー要素が挟まれています。
そもそも、ブラックジャックに憧れて医者を志すというのであれば、ああなるほどとなりますけど、医者というよりブラックジャックそのものになりたくて真似をする少年なんてファンタジーな存在ですよね(笑)
まとめ
子供の頃、戦隊物のヒーローになりたい!仮面ライダーになりたい!と夢みた少年は多いのではないでしょうか?
しかし、普通は時が経てばそんな子供ながらの夢は自然と醒めていくはず…
この作品の主人公の和也は、それを小学校高学年まで引きずってしまった様なイメージです。
滑稽でありながらも、純粋さがどこか可愛らしくて魅力的な和也。
和也の言動に思わず吹き出してしまったり楽しませてもらいながらも、ところどころでじんわりとする場面もあり、ノスタルジックな気持ちに浸れる作品です。
肩肘張らずに読める作品なので、普段あまり小説を読まない方にもオススメできる作品です✨
こんな人にオススメ
童心に帰りたい方
ゆるーい小説をお探しの方
クスっと笑える小説をお探しの方
『ブラック・ジャック』が好きな方