こんばんは、ちわぷ〜です!
本日はみんな大好き、宮部みゆき先生の時代小説なのですが、
9才の少女が主人公で読みやすい作品をご紹介させてください!
ミステリー好き、時代小説好きはもちろん、少女マンガ好きな方も気に入りそうな内容でしたので、江戸時代の話はちょっと…
という方でも問題なく読む事ができると思います!
四国の架空の藩の設定ですので、小難しい歴史の話は一切排除されておりますので、
日本史が苦手な方でも大丈夫ですよ(^ ^)
「孤宿の人」宮部みゆき(著)新潮社
あらすじ
物語の舞台になるのは四国、讃岐の国(現在の香川県)の小藩、丸海藩。
江戸から金毘羅代参に訪れた9才の”ほう”は、金毘羅参りの道中で捨てられ、置き去りにされてしまう。
丸海藩の藩医の家に拾われた”ほう”は凶悪な事件を起こし、流罪となり丸海藩の預かりとなった幕府の要人、加賀殿の元へ奉公に出される。
”ほう”の名前の由来は阿呆(あほう)の”ほう”。その名の通り、自分の存在の小ささを感じながら生きてきた。
しかし、祟りをもたらすとされ囚われの身となっている加賀殿との出会いによって、”ほう”の心の中に少しずつ変化が見られてゆく…
宮部ワールド全開の人生讃歌
9才ながら、とてつもなく波瀾万丈な人生を経て、加賀殿の近くで奉公する事になったほうちゃん。
凶悪な事件を起こし、災いをもたらすとされる加賀殿との心の交流によって少しずつ成長をしてゆきます。
この二人の組み合わせがもう最高で最高で…
ミステリーや軽めのホラー要素(怖いおばけとかは出てこないので、ご安心を!)など、
本作にも宮部作品のおいしいところがきっちりと入っていて宮部先生のファンはもちろん楽しめますが、
本作の読後の余韻は宮部作品随一といっていいほど深く、幅広い層に刺さる人生讃歌だなと思いました。
まとめ
ほうちゃんと加賀殿の心の交流が中心の作品ですので、難しい歴史の知識は要らずに読めるので時代小説初心者の方でも大丈夫です!
上下巻で読み応えがあり、おウチ時間にもぴったりです^ ^
時代小説は男性が読むイメージがあるかも知れませんが、本作は女性にもオススメの内容で、少し古いですけど「フルーツバスケット」とかが好きな方だったら気に入りそうな内容の作品でした!
こんな人にオススメ
宮部先生のファンの方。
読み応えのある時代小説をお探しの方。
時代小説初心者の方。