こんばんは、ちわぷ〜です!
先日「52ヘルツのクジラたち」を読んでとても良かったので、間を空けずに町田先生の作品を読んでみましたので、ご紹介させていただきます☆
「星を掬う」町田そのこ(著) 中央公論新社
あらすじ
「あなたの思い出、買い取ります」
金をせびる元夫からDVを受け苦しい生活を強いられた千鶴は、懸賞金欲しさにラジオ番組に、今はもう離れ離れとなってしまった母とのひと夏の思い出を投稿する。
それがきっかけとなり、母と再会するが、母は記憶の中の姿とは変貌し、
ある問題を抱えていた……
千鶴は元夫のDVから逃れるため、母と母の”娘たち”と同居する事になるが…
様々な母娘の物語
本作では様々な形の母娘が登場しますが、
登場人物それぞれが心に傷を負っており、自分の過去と向き合いながら成長してゆく様な構成の物語となっております。
町田先生のファンの方は好きそうな展開なのですが、本作が他の作品と違うのは描き方。
ヘビーな心の傷を負った登場人物は町田先生の他の作品でも出てきますが、読みやすく描かれていたので拒否反応が出る方は少なかったんじゃないかと思いますが、
本作の中盤辺りは、ひょっとしたら読む手が止まる人も出てくるかも知れません。
今作では目を背けたくなる様な理不尽な事でも徹底して書くぞ!という町田先生の強い想いを感じました!
その分、読後の感動は他の作品よりも深く、なんとも言えない気持ちになりました。
休み休みでも良いので是非最後まで読んで頂きたいですし、扱っているテーマは多くの人に刺さりそうなものなので、ぜひ手に取って頂きたい作品でした!
まとめ
「52ヘルツのクジラたち」にも通じる、人の優しさを感じる事ができる物語でした。
本作が気になった方には「52ヘルツのクジラたち」もオススメです!
下記、以前に取り上げさせて頂いた際の記事になります☆
こんな人にオススメ
深い感動を味わえる作品をお探しの方
ご都合主義の小説が嫌いな方
「52ヘルツのクジラたち」など、町田先生のファンの方