ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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誰とも繋がれないマイノリティ…「正欲」

 

正欲

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おはようございます、ちわぷ〜です!

 

晦日の夜は静かに小説を読みながら、「ゆく年、くる年」の時間になったらテレビを付けて静かに年越しをするのが定番です!

そんな今年の年越しのお供には、朝井リョウ先生のデビュー10周年記念作品を読みましたので、ご紹介させていただきます☆

「正欲」 朝井リョウ(著) 新潮社

あらすじ

息子が不登校になってしまった検事や、人に理解されない感情を持つマイノリティ。

 

主人公はおらず、複数の人々の目線が絡み合い物語が紡がれる。

多様性とは一体、なんなのか…

多様性とは一体何なのか?稲垣吾郎さん&新垣結衣さん出演で映画化!

朝井先生の作品は映画化された物は結構見ているのですが、小説を読むのは久しぶりでした。「桐島、部活やめるってよ」の衝撃から、もう10年が経つんですね〜!

 

本作は”多様性”という便利に使われる言葉に深く切り込んだ作品になっていて、

マイノリティの中の、更にマイノリティを描いた作品になっております。

その切実さにもう言葉が出ませんでした。

 

ちょうど大晦日のエピソードがあり、紅白からの「ゆく年、来る年」の流れが描かれているのですが、タイミング的にドンピシャだったので、一旦読む手を止めて、登場人物の気持ちを考えるべく普段見ない紅白を見てみました!

 

なるほど、紅白の最後の引きの画ってこれの事か〜など、作品の世界を追体験して年末の孤独感などは共感できましたが、

 

それでも判り様のない、もっともっと深いマイノリティとすら呼ばれない、人と繋がる事ができないもっと少数派を描いていて、深く考えさせられました。

 

今年、稲垣吾郎さんと新垣結衣さん出演で映画化が決まっているので、ぜひ観に行こうと思いました!

まとめ

賛否が分かれる問題作かと思いますが、朝井先生がかなりやり切っていて、魂を感じる作品でした!

朝井先生の次の10年も楽しみになる内容で、朝井作品はしばらく映画化された物を観るという生活でしたが、この作品を機にまた小説も読み始めたいと思いました^ ^

 

2023年公開は決まっているものの、具体的な日程の発表はまだ無いようで、公開までしばらく時間がありそうなので、稲垣吾郎さん、新垣結衣さんファンの方は映画の予習に原作を開いてみてはいかがでしょうか☆

 

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こんな人にオススメ

多様性とゆう言葉に疑問を持っている方

朝井先生のファンの方

マイノリティの更にマイノリティを描いた作品を読みたい方