ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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何者にもなれて、何者でもない生き物「某」

 

こんばんは、ちわぷ〜です!

 

何やら変わった設定の作品を知人に勧められ、興味が赴くままに読んでみました!

とても面白く一気読みしてしまいましたので、ご紹介させていただきます!

「某」 川上弘美(著) 幻冬舎

あらすじ

突然病院に現れた謎の生き物。

一切の記憶が抜け落ちていて、まさに今、生まれたと言っても過言ではない。

限りなく人間に近いが、人間ではない。

性別はどちらにもなれて、姿形も変える事ができる。

 

病院に入院したその生物は、女子高生となり学校に転校する…

何者にも変われる生き物

とても不思議な設定なのですが、今回の主人公はどんな年齢にも、どんな性別にも変わる事ができる生き物。

思考もそれに合わせて変化してゆきます。

 

ファンタジー要素のある作品って結局は感情移入できるかどうかで良し悪しが決まってくるかと思いますが、この作品は一風変わった設定でも、テーマは普遍的なものなので幅広い層が共感できる作品になっています!

 

なんとなくですが、「ベンジャミン・バトン」が好きな人だったらハマるんじゃないかな〜とゆう雰囲気です。あれよりは緩い展開で進みますが、思わず笑ってしまう瞬間もあり、楽しみながら読む事ができました☆

まとめ

大人でも楽しめるファンタジー要素のある作品です。

むしろ大人の方がより楽しめるかもしれません。

さすがは芥川賞作家というべき読ませる文章で、余計な文章が一切なく、世界観を阻害される事なく最後まで読む事ができました!

 

川上先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

こんな人にオススメ

川上先生のファンの方

世にも奇妙な物語」など、ちょっぴり不思議な物語が好きな方

軽い読み口ながらも、考えさせられる作品をお探しの方