ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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天使か?それとも悪魔か?「ミカエルの鼓動」

 

こんばんは、ちわぷ〜です!

 

今年は今まで読んでこなかったジャンルにも挑戦しようとミリタリーSFなど読んできましたが、医療物もドラマで観るのは好きなのですが、小説ではあまり読んだ事がなかった事に気づきましたので、面白そうな設定の作品を読んでみました☆

「ミカエルの鼓動」柚木裕子(著) 文藝春秋

あらすじ

北海道の大病院の心臓外科医の西條は、手術支援ロボットのミカエルを用いた手術の第一人者だ。

地位を不動にしたかの様に思えた西條だったが、ある日心臓外科手術の先進国、ドイツで名を馳せた天才、真木が病院へ招かれる。

 

ロボット支援下手術の西條と従来通りの手術を行う真木はやがてぶつかり合ってゆく…

手術支援ロボットミカエルは天使か、それとも悪魔か?

医療物で外科医というとどうしても「白い巨塔」のイメージが強いので、たくさんの医師を引き連れて回診してるイメージしかなかったのですが(笑)

(世代的に唐沢寿明さん版)

 

ロボット支援下手術という、今まで聞き馴染みのない設定の話で、もしかして近未来SF的な話?と思って調べてみたら、

 

今回の題材の心臓外科に関わらず、様々な分野で実際にロボット支援下手術が行われていて、驚きました!

そして、ロボットのビジュアルもまさにSF!といった感じで、医療の進歩の目覚ましさに鳥肌が立ち、読んでみる事にしました。

 

また、北海道の病院を舞台にした作品なので、北海道や過疎地域での医療の形にも言及されており、大変勉強になりました。

まとめ

今後の医療のあり方を問う、近代医療小説の金字塔になり得る作品だな〜と思いました。

従来の医療物とはまた違う葛藤があり、サスペンス的な要素もありエンターテイメント性もあるので、堅苦しく感じませんでした。

 

ロボット手術に興味のある方には是非とも読んで頂きたい一冊でした☆

 

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こんな人にオススメ

手術ロボットに興味のある方

話題の医療物小説を読みたい方

柚木先生のファンの方