こんばんは、ちわぷ〜です!
お休みの日、それも今日みたいな雨続きの日こそ、ちょっと良い紅茶でも飲みながらのんびりと読書をしたくて、
そんな日は大体ジャケットで選び、のほほんとできそうな作品をチョイスします!
今日は結果から言うと、のほほんとはできなかったのですが(笑)
芥川賞作品の中でも指折りに好きな作品になった素晴らしい小説をご紹介いたします☆
「おいしいごはんが食べられますように」 高瀬隼子(著) 講談社
あらすじ
そこそこデキる男、二谷は、職場でみんなが守ってあげたくなる存在である芦川さんと付き合う様になる。
食事というものに人生の重きを置いている芦川さんの食に対する考え方、ひいては価値観が二谷には合わなくて…
お仕事小説でもあり、恋愛小説でもあり
初めて読んだ作家さんでしたが、
最初のページを読んだ瞬間に、あぁこの作家さんは好きだな〜と思いました!
表紙の印象のまま、とても柔らかく感じる文章なのに、その中身はとても切実で。
小説なので感じ方は人それぞれかと思いますが、個人的には共感の嵐でした!
人の優しさや思いやりが何故か攻撃的に感じてしまったり、自分が気遣ってやっていたつもりの事でも、それは相手がどう受け取るかは分からないし…
お仕事小説の様にも読めるし、三角関係を描いた恋愛小説の様にも読めて、
特別な出来事は起こらないし、ただ誰もが感じるありふれた日々を描いている様ですが、
食べる事=生きる事
を描いている、とでも言いますか…
日常を生きる、ということ自体が、もうそれだけでとんでもない事なんじゃないか、とさえ思えたり。
久々に読み終えた後の良いざわざわ感を味わっております☆
まとめ
芥川賞受賞作ですが、文学的な表現はほぼ無くてとっつきやすい作品です!
自分の生きる日常について考えさせられる作品でした。
とても良い視点で、洗練された文章を書かれる作家さんなので、過去作もチェックしていきたいと思います!
芥川賞受賞作は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
日常の中でうまく息継ぎができていない方
日常を深く切り取った作品を読みたい方
高瀬先生のファンの方