こんばんは、ちわぷ〜です!
久しぶりの連休は雨続きで、かえって読書に集中できて充実した休日で英気を養えました!みなさんはいかがお過ごしだったでしょうか?
本日は直木賞候補作、本屋大賞ノミネートと、どちらも惜しくも受賞は逃したのですが、良質な短編集をご紹介いたします☆
「スモールワールズ」 一穂ミチ(著) 講談社
あらすじ
広告代理店に勤める夫がいて、自分はモデルをしているくらい容姿端麗で、外から見ていると幸せそうに見える美和。
しかし、美和は子供を授からない事に苦しんでいた。
ある日、美和は向かいのマンションに住む少年が、酔った父親に激しく怒りをぶつけられている姿を目撃してしまい…
(「ネオンテトラ」)
上記含め、6本の短編を収録。
BL界の鬼才が描く、人々の絆
と書いては見たものの、BLにはまったく詳しくないのですが、
一穂先生はBLというジャンルでも大層名のある作家さんで、
BL好きの知人が一穂先生のファンで、BL要素がない作品も面白いよ!
とススメられて読む様になった先生です(^ ^)
一編ジェンダーを扱った作品があるのですが、それはもう流石としかいえない視点で描かれています。
短編集っぽいし、連作集っぽい雰囲気を持つ独特な構成の作品で、
人の痛みを描いている物語が多く、救いが無い様に思われる作品もありますが、
痛みによって繋がっている人々で各々苦しんでいたとしても、それはそれで絆とも取れるよな〜と考えさせられたり…
人の繋がりとは何なのか?考えさせられる内容でした。
個人的には、「魔王の帰還」が一番好きで、作中で一番爽やかな印象の作品なのですが、姉のキャラクター、ストーリー共に秀逸でした☆
まとめ
重いテーマを扱った物語もあるのですが、本屋大賞ノミネートだけあって読みやすく、
考えさせられる事は多かったですが、それで気が滅入るという事はありませんでした。
加害者と被害者遺族の文通など、凝った設定の物語が多く、一つ一つ読み応えがありました!
一穂先生の作品は、以前おすすめしたこちらの作品もおすすめです☆
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こんな人にオススメ
一穂先生のファンの方
良質の短編集を読みたい方