こんにちは、ちわぷ〜です!
今年の本屋大賞候補作に気になった作品がありましたので、読んでみました!
惜しくも大賞は逃したものの、とても読みやすい医療ものでした☆
「スピノザの診察室」 夏川草介(著) 水鈴社
あらすじ
まだ三十代だが老け顔に見られる京都で働くお医者さんのマチ先生。
自転車で洛中を往診したり、どこかスローライフな雰囲気もあるマチ先生だが、
かつては大学病院の第一線にいた。
妹の死をきっかけにその息子を引き取り暮らすために、多忙な大学病院をやめて京都へやってきたマチ先生。
マチ先生は、末期の患者の心に希望の灯りをともす…
ドラマチックな展開はないが、これは間違いなく人間ドラマ
初めましての作家さんでしたが、なんと現役のお医者さんとのこと!
そう書くと何やら小難しそうに聞こえますが、全然そんなことはなく、現役のお医者さんだからこそお医者さんの日常のちょっとした描写、人間性を丁寧に拾っている印象でした!
基本、医療ドラマのオペシーンの専門用語の羅列がよく分からず、お経か何かを聞いている気になって悟りを開いてしまう私。
けど、この作品はそういったメチャクチャ難解なオペとかがあるわけではなく、末期の患者さんに寄り添うマチ先生を淡々と描いた感じですので、私にはとても合ってました!
スピノザとは、哲学者とのことで、作中でその生涯がちょこっと触れられていますが、全然知らない人でした!けど、その人生を知ると、なるほど、このタイトルしかないと納得。
第一線で活躍していたのにも関わらず、ヘビーな出来事からまだ三十代なのに隠居?というと語弊がありますが、自らエリートコースを降りる事を選んだマチ先生の生き方には感銘を受けました!
京都をチャリで往診って絵面も何だか良い!表紙の感じで移動してるんでしょうね〜
なんかこれのおかげか、末期の患者さんを描いていてもどこか涼やかな雰囲気のある作品で、重たくなり過ぎず、一人一人の生き方に癒やされさえする気がします。
大の甘党のマチ先生によるスイーツ紹介(お餅系多め)もアクセントとして良い!
これは続編も出てくれないかな〜と期待してしまいます☆
まとめ
京都を舞台にした読みやすい医療ものです!
現役のお医者さんが書かれてますが、小難しい方向ではなく、お医者さんのキャラクターの感じに落とし込んでる感じ!
とてもとっつきやすい医療ものですので、他の医療もので脱落した方にもおススメです☆
2024年本屋大賞関連作は、大賞を受賞したこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
静かな医療ものを読みたい方
夏川先生のファンの方