こんにちは、ちわぷ〜です!
本日は、ニードル(id:kokoko777)様におすすめして頂いたルポ!
MacのOSアップロードしたてで何か色々勝手が変わって、このフォントも心なしか変わった様な気がしないでもなく、ちゃんと書けてるか若干の不安もありつつも、書いてみます!
「やまゆり園事件」 神奈川新聞取班(著) 幻冬舎
内容
まだ記憶に新しい、知的障害者施設で起きた大量殺傷事件のルポ。
事件の経緯のみならず、被害者報道についても考えさせられる。
追悼ってなんだろう、被害者報道のあり方ってどうするべきなのだろう…
今回の事件は流石の私でも知っている事件でした。
とはいえ、事件の事は知っていても、ディテールやその後についてはあまり知らなかったので、改めてこういう事件だったのかと驚きでした。
19人が死亡、26人が重軽傷した事件。
犯人は元職員の26才の男。
目的は、知的障害者をこの世から抹消する事(襲うかどうかの基準は、話せるかどうか)
理由は、知的障害者は生きているだけで迷惑をかけるので、生きている価値がないから…
完全に壊れてしまっている犯人です。
犯行前後に撮られた写真からも狂気が伝わってきますね…
犯行前に会った大学時代の同級生も、完全におかしくなってしまったと語るくらいの有様。おかしな言動を繰り返していた様です。
これは何とも言えない事件ですね…これだけ狂っていると防ぐ手立てとかないんじゃないかと思ってしまいますし…
こういう分けの分からない理不尽な事件って永遠に無くならないのかもな〜と思ってしまいました。
一番考えさせられたのは、被害者報道の仕方。
被害者の保護者の方が、被害者の生きた証を残したいという思いで、被害者の下の名前だけ報道して欲しいとの事だったのですが、
フルネームか、”A”みたいな感じの完全匿名かの二択しか当初認められなかったそうで、匿名の方を選んだという話。
そうなると、大体の方は匿名を選ぶ。
実名を希望されたのは、48人の被害者の内、1人だけ。
匿名のまま裁判は進められてゆく。
遺族の意思だけではなく、被害者の実名報道にこだわる、警察なり記者クラブの意向も働いてくる。
フルネームでの報道は、ご遺族の方にとっては苦しいものがある。
そうなると、追悼式では、”あなたは、〜な人でした”みたいな感じで、一括りに”あなた”という言葉でまとめられてしまう…
追悼って一体なんなのだろう、と考えさせられてしまう。
神奈川県知事によると、追悼の定義とは、「遺影と名前に向かって祈ること」
この辺りが詳細に書かれている第3章は京アニ事件との比較もあり、一番考えさせられたパートでした。
まとめ
事件のみならず、その後の報道のあり方も考えさせられた一冊でした。
ニードル様、今回もご紹介くださり、ありがとうございましたm(_ _)m
ニードル様のオススメは、以前ご紹介したこちらの小説もオススメです!
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こんな人にオススメ
やまゆり園事件を詳しく知りたい方
被害者報道について考えたい方