こんにちは、ちわぷ〜です!
蝉が鳴き始めましたね。いよいよ夏が訪れた実感!
そうなるとやはり夏っぽい作品が読みたくなる!
本日は初めましての作家さん!
あまり今までミステリーには手を出してこなかったので、お名前は知っていましたが、今まで縁のない作家さんでした。
youtubeでゴッドタンの佐久間Pが出ていた、本屋で一万円分著名人が本を買う、みたいな企画が面白くて、佐久間P以外の方々も見ていたら、メタルギアなどゲーム界では著名な小島秀夫さんが出ていて、その中で面白いと紹介していた本が気になったので読んでみました!
マジで面白かったです☆
「ぼくと、ぼくらの夏」樋口有介(著)
あらすじ
父と二人で暮らす高校生の春一は、警官である父から同級生が自殺したと聞く。
ひょんな事から、亡くなった生徒と仲の良かった女子、麻子と共に捜査をする事になり…
40年前の作品がこんなにモダンに感じるとは
上記のyoutubeを見ていて、小島秀夫監督の醸し出す雰囲気がなんかツボで、何かこの方のオススメを読みたいなぁと思ったら、ほとんどが洋物のミステリーという、私の苦手なジャンル。映画とかだったら大丈夫なんですけど、外国人の名前って覚えられないんで、誰が誰だか分からなくなっちゃうんですよね(^^;;
小島監督がおっしゃるには、ミステリーは日本のものは洋物には敵わないとの事。
そんな中、小島監督が挙げていた日本人ミステリー作家の作品。なんだか凄そう、って感じで読んでみました。
青春ミステリーの傑作と呼ばれてる作品との事でしたが、そこまでたくさん読んできたジャンルではないので、ふ〜んくらいの感じ。
軽い気持ちで読み始めましたが、超面白かったです!
できればもっと若い頃に出会いたかった!
メチャクチャ読んできたわけではないのだけれども、青春ミステリーという括りであれば私的ナンバーワンはこれになりました。
細かなところまで作家さんのセンスと合う感じで、とても好きな作品になりました^_^
去年出た新装版との事で、表紙が今風だなぁと思って特に気にせず読み終わったら、なんとこれがデビュー作で、40年前の作品だったとか!
レモンスカッシュとか、「コットンクラブ」とかのワードでそれなりに古いのかなぁと思ったけど、まさかそんなにだったとは!
デビュー作でこのクオリティは圧巻!只者じゃない。
なんかすっごい作中にモダンな匂いが漂ってるんですよねぇ。あと、とにかく主人公がモダン過ぎ!なんかどことなくアメリカっぽい匂い?アメリカの青春映画にこんな子一人くらい出てくるって感じで、日本にはこんな高校生いないよ!と思ってしまうけれども、なんかこの気だるい雰囲気が好き!
何故だか主人公の感じが「風の歌を聴け」と被ってくる。たぶんちゃんと比べたら似てないんだろうけれども、高校生にしてこの空気感は独特。
浅田次郎先生の短編でもこんな感じの主人公が出てくる作品がありましたが、あの時代の高校生ってオシャレだったんですかね。
あと、会話が超ウマイ。会話だけで読ませてくる箇所もすごく多く、返しが高校生とは思えないくらい小洒落てる。
とても良い。
主人公とその相棒となる女子のキャラが際立ってはいるけれど、脇も全部良い感じ。
主人公のお父さん最高すぎ(笑)
今年の中ではトップレベルなナイスキャラ( ^ω^ )
なるほど、これが青春ミステリーかぁって感じの疾走感。
ミステリーと青春の同時進行。
絶妙なバランス。
この作家さんはとっても好きな感じなので、他の作品も読みたいと思います☆
まとめ
青春ミステリーの傑作で、古い作品なのにむしろ何だかモダンな匂いすら感じる。
メチャクチャ凝ったミステリーというわけではないのだけれども、キャラが良く活きていて面白みが詰まった作品!
とてもオススメです☆
夏を感じるミステリーは、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆
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まとめ
ハイクオリティな青春ミステリーを読みたい方
樋口先生のファンの方