こんにちは、ちわぷ〜です!
本日ご紹介するのは、先日芥川賞を受賞した作品!
「植物少女」の衝撃再び!芥川賞の中でもかなり異色の作品となっておりました☆
「サンショウウオの四十九日」 朝比奈秋(著) 新潮社
あらすじ
他人からは一人と思われているが、一つの体に二つの体が同居している”結合双生児”
二人は同じ体の中で共に生きている…
明らかに「植物少女」からレベルアップしている!
以前オススメした「植物少女」が強烈で、記憶に残っていた朝比奈先生。
芥川賞としてはかなり異色というか、強烈な作風の先生なんじゃないかなと思っていて、今回の作品はどんな感じなんだろう?と思っていたところ、やはりなかなか踏み込んでいる作品!
賞を目指すなら、恐らくもっと適した題材や作風が良いだろうし、それもできる力量の先生だと思いますが、迎合する事なく貫き通している点は非常に共感が持てます!
作風は大きく変わらずとも、文章が「植物少女」よりも格段にうまくなっている印象で、文章もかなり整理されていてノーストレス。それが結果的に読みやすさに繋がっている様に思いました!
結合双生児とは、簡単に言えばベトちゃん、ドクちゃんみたいなイメージなのですが、結合双生児にも色々あって、今回の主人公の二人に関しては超超レアケースで、そんなパターンが存在している事自体、今回初めて知りました。
そこは説明すると長くなるし、作中でしっかりとした説明がありますので、ぜひ読んでみてください( ^ω^ )
あと、実は二人のオジサンも超レアケース!
個人的には、主人公の二人よりもこのオジサンのパターンの方にインパクトを受けました。
このオジサンが主人公でも成り立つくらいの強烈な状況。
胎児内胎児というものなのですが、赤ちゃんの中に赤ちゃんが存在しているという、衝撃。
これも私は知らなくて、人体の不思議に圧倒されました。
なんか色々衝撃を受けましたが、読後の感覚としては前述したよく練られた文章により、不思議とすっきりとしていました☆
まとめ
今年の芥川賞受賞作で、結合双生児や胎児内胎児という、人体について触れた作品。
テーマはなかなか強烈で、好き嫌いはありそうな気がしますが、こういったパターンの作品の芥川賞受賞作は何だか新鮮でした!
好みは多少分かれそうな題材ではありますが、気になる方はぜひ読んでみてください☆
芥川賞受賞作は、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
芥川賞受賞の話題作を読みたい方
朝比奈先生のファンの方