こんにちは、ちわぷーです!
防災無線によると、なんと家の近くにイノシシが出没したとの事!
そんな時はやはりおウチに篭って読書するに限る!
メチャクチャ面白くて一気読みでした( ^ω^ )
今回は高校野球を題材にした作品ですが、母と子というまた一味違ったところにスポットを当てた作品をご紹介いたします☆
「アルプス席の母」 早見和真(著) 小学館
あらすじ
神奈川のシニアリーグで活躍していた船太郎は、甲子園を目指して大阪の全寮制の高校に入学する。
母の菜々子は、船太郎と共に大阪に移り住むのだが、高校野球の世界は母にとっても過酷で…
まったく新しい高校野球小説が誕生!
一言で言えば、超おもしろい!
正直なところ高校野球にはあまり興味が無く、甲子園も最近じゃ全く見ないし、そもそもテレビすら持っていないのですが(^◇^;)
補欠球児を描いた「ひゃくはち」の早見先生だけあって面白い着眼点だなぁと思って手に取ってみたところ、想像を遥かに超える面白さで一気読みでした!
高校野球にはキラキラしているイメージがあるし、高校野球を描いた作品って青春感が強いものが多いですが、実際の高校野球は泥臭く、そして何よりお金が掛かる。
今作はそんな高校野球の現実を保護者目線から描いた物語。
高校野球の世界は、子供だけじゃなくそれを支える親も本当に大変である事を初めて知りました。
保護者もお金の負担や、その他の雑務、また理不尽な事が多い事多い事…
甲子園に出てる高校のキラキラしたところがクローズアップされがちですが、その影にはたくさんの涙があるということを知りました。
だけど、読後感は爽やかだし、メチャクチャ強烈なストーリーというわけではないのですが、それでもグイグイ読ませてくるのは流石。
シングルマザーである菜々子の目線から描いた高校野球、という切り口がとにかく斬新。
スタンド席の保護者の方って、たまたまその日空いていた方がお揃いのTシャツを着てワイワイガヤガヤやってるのだとばかり思ってましたが、こんな大変だったとは。
体育会系の方なら良いのかもだけど、そうじゃない文科系の親御さんって大変だろうなぁと思いました。
色々理不尽な事もあるのですが、描き方がうまいのでそれほど嫌な気持ちにはならずに読む手も止まらない!
読後感も爽やか!
今年読んだ中でもベスト10に入ってきそうな、読んで良かった一冊でした☆
まとめ
保護者目線から描いた高校野球の現実。
この作品を読むと、甲子園を見る時、また違う気持ちで見る事ができそうです。
次回の更新は木曜日を予定しております!
気が向いたらまた覗いてみてください☆
早見先生の作品は、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
高校野球の裏側に興味のある方
早見先生のファンの方