こんにちは、ちわぷ〜です!
よくよく考えてみたら、今年に入ってからルポを全く読んでいない事に気づいて、
何か読みたい!と思って探していたところ、とても興味をひかれるテーマの書籍を見つけましたので読んでみました☆
「日本一長く服役した男」 NHK取材班 杉本宙矢 木村隆太
内容
日本で一番長い61年という服役期間を過ごした無期懲役囚のA
なぜ、そんなに長い期間服役したのか?
どんな心境で過ごしていたのか…
61年の歳月は何をもたらしたのか…
無期懲役という刑に関しては、様々な意見があると思うので、フラットな視点で読む事を心がけました!
事件関係のルポだとあまりに壮絶なものがあって想像の範疇を越える事もしばしばありましたが、今回はとても静かなトーンで、1人の人間を追っている内容で、しっかりと取材をされている一冊でした!
ドキュメンタリーで放送もされたそうなのですが、そちらで一部放送できなかった部分も載っていますので、ドキュメンタリーを見た方も見る価値あると思います!
61年という歳月はあまりに長く、今までで一番長いそう。
そうなると、囚人も年老いてしまい、認知症などを発症してしまう。
無期懲役の囚人は文字通りずっと囚人のまま。
よく無期といっても15年か20年で出てこれるんでしょ?という意見があり、私もそう思い込んでいたのですが、それは一時期の平均であって、実際には仮釈放に通らないと出てこれず、それも様々な社会的要因で通ったり、通らなかったりするのだそう。
長生きしても、刑務所の中で一生を終える受刑者の方も多い様です。
今回密着しているAは裁判記録に残っている様にまさに「神の配列」ミスの様な人生を送り、結果として様々な要因が重なって61年の歳月が流れたとのことでした。
同じ年にAに次いで服役期間が長かった方が仮釈放されたそうですが、そちらは56年。
そちらの方もそちらの方で気になる…
ちなみに、無期懲役形は終わるという事がないので、仮釈放とはいっても罪を償いきったわけではなく、監視下には置かれます。
こういう事すらよく分かっていなかったので、とても勉強になりました。
Aもですが、何十年という時の流れで、老化してゆき、事件の記憶が薄れてゆき、自分の犯した罪に対する懺悔の気持ちすら薄れてゆく…
無期懲役囚など、長期の受刑者が集まるLB刑務所に対しては、昨年本を読んだので少し知識はありましたが、その中で若い受刑者が老人化した受刑者達に半ば介護の様な事をしているという描写にはびっくりしました。
刑務所の中にバリアフリー化している部分もあるというのもびっくりでしたが、よくよく考えれば当たり前と言えば当たり前。
刑務作業は義務なので高齢化した受刑者も行いますが、高齢者ができる作業は、ほとんど意味の無い作業と言ってしまっても良いくらいの、やらなくても良い事をあえてやってもらってるくらいの状況。
刑務官さん達もボケ予防になれば…くらいの感覚の様です。
無期懲役の意味とは…
考えさせられました。
仮釈放され、認知症を抱えながら支援されつつ生活をするA。
会話もなかなか成立しないくらいですが、刑務所に帰りたいという風にしきりに語っていたのが印象的でした。
Aから事件の事を聞こうにも認知症が入ってしまっているためはっきりとした事は聞けず、調査をするNHK取材班。
Aの犯した罪は強盗殺人(強盗殺人は、最低でも無期懲役という重い罪)
61年も経つと当時の記録を見るのにも一苦労。なんとか調査を進めて、Aの実像を浮かび上がらせていきます。
当時の裁判の記録は、ところどころが黒く塗りつぶされていて…
Aが壮絶な生い立ちだという事も分かってきます。
犯した罪はあまりにも重すぎるものですが、こんな人生ってあるのというくらいの一生。
その後の流れに関しては、ぜひ読んで頂きたいのですが、読み終わってみるとAは仮釈放されない方が本人にとっても良かったのでは?と思ってしまいました。
多くの方にぜひ読んで頂いて、知って頂きたい内容でした。
まとめ
日本一長く服役したAに密着した内容で、丹念な取材で学びが多く、深く考えさせられる内容でした。
この手のルポとしては比較的読みやすいタイプだと思いますので、普段あまりルポを読まないという方にも読みやすいかと思います。
見応えあるルポを読みたい方は、以前ご紹介したこちらの書籍もオススメです。
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こんな人にオススメ
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