こんばんは、ちわぷ〜です。
突然ですが、皆さんは離島で生活してみたい!と憧れた事はないでしょうか?
私は特にありません(笑)が、
人生に行き詰まる度にホンの一瞬だけ頭をよぎります!
島で暮らしてる知人が楽しそうで、楽しそうで…
と、そんなわけで、本日は瀬戸内海の島に住む高校生を描いた青春小説をご紹介いたします☆
「島はぼくらと」辻村深月(著) 講談社
あらすじ
瀬戸内海に浮かぶ冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島で唯一の同級生で幼馴染。
4人は高校3年生でフェリーで本土の学校に通っている。
高校3年生の4人は、卒業後はそれぞれの進路に進む為、島を離れる者、残る者とバラバラになっていく。
別れが近づく中、幻の脚本を探しに来たという怪しげな男性が、4人に声を掛ける…
島で暮らす高校3年生の瑞々しい青春を描く
高校生の青春を描いた作品は数あれど、島で暮らす高校生という設定は珍しいんじゃないでしょうか?
この4人の住む島には高校が無いので、本土の高校に通っているのですが、
やはり現実的に大変な部分もあって…
最終のフェリーの時間が早い為、部活動をするという選択肢が初めからなく、4人で部活動をしているのは熱心に演劇に打ち込んでいる新だけで、それも短時間しか参加できず、フェリーに飛び乗る様な感じで…
放課後、友達と遊びに出かけるという選択肢もないので、必然的に4人で島で過ごす時間が長くなってゆきます。
でも、かといって4人の高校生活が充実していないわけではなくて、
島には個性的な住人たちがたくさんいて、島で暮らす高校生ならではの、普通の高校生では出会う事のない様な人々との出会いを経て、4人は成長してゆき、みんなで過ごす残り少ない時間をドタバタと駆け抜けてゆきます。
島の抱える現実を描く
これは瀬戸内海の島だけではなく、様々な離島が抱える問題でもあると思うのですが、
旅行でふらっと何泊か行く分には楽しいのですが、ずっと島で生きていくのであれば、楽しい事ばかりではなくて、現実的な問題もあったりします。
それぞれの事情から島へやってきた登場人物達の姿から、島が抱える問題が浮き彫りになってゆき、単なる青春小説とは違う、深みのある作品になっていると思います。
あと、同じ辻村先生の「スロウハイツの神様」の登場人物が出てくるので、
「スロウハイツ」が好きな方はその点も楽しめると思います!
もちろん、「スロウハイツ」を読んでいなくても、まったく問題無く読む事ができます!
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こんな人にオススメ
青春小説を読みたい方
島での生活に興味がある方
「スロウハイツの神様」など、辻村先生のファンの方