ちわぷ〜の書評ブログ🐶

アラサーの物書き愛犬家の書評ブログです🐶

男性篇より濃ゆい人は少ないが、実用性はこちらが上!「天才たちの日課 女性編 ~自由な女たちの必ずしも自由でない日常~」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

先日読んだアーティスト達のルーティンをまとめた「天才たちの日課」が面白かったので、今回は女性篇を読んでみました☆

「天才たちの日課 女性編 〜自由な女たちの必ずしも自由でない日常〜」

内容

欧米の女性アーティストのルーティンをまとめた書籍。

男性と比較して、どちらかというと本来のアーティストのイメージに近い?

ルーティンというものを作る事が難しい女性たち

男性篇と比較してですが、女性の方がどちらかというと臨機応変と言いますか、

前作の濃ゆい男性達に比べると強烈なルーティンは少ない印象でした。

けど、男性篇の嘘みたいに規則正しい生活に比べれば、融通がありアーティストっぽいなぁと思う人も多かったり。

 

そもそも同じアーティストとはいえ、男性と女性では取り巻く環境が違う。

ダーウィンユゴーなど超濃ゆいルーティンをお持ちの方々を男性篇で紹介しましたが、この二人を筆頭に、その濃ゆいルーティンを陰で支えていたのは妻や愛人など女性の存在。

 

ダーウィンは奥さんがいなければ何もできなそうだし、愛人がいなければユゴーも毎朝愛人からの手紙を朗読できないし(笑)

変わり者過ぎて孤独故にルーティンを持つ事ができる方も中にはいましたが、強烈なルーティンに沿って一人で生きていくのはなかなかに大変。

 

家庭を守ったり、子育てがあったりとする女性には難しい。

それでも頑なにルーティンを作ろうとしたリリアン・ヘルマンという劇作家の戦いは見ものでした!

 

仕事部屋の書斎に張り紙(指示書)を貼り出し、仕事の邪魔を一切させない作戦(笑)

笑っちゃうけど、必死だったんでしょうね。

 

それ意外の方に関しては

ルーティン🟰タイムスケジュールではなく、気分転換の方法の方が多い印象でした。

色々ゴチャゴチャして仕事に集中できない時は、家事とか何か別の事をして降りてくるのを待とうとか。

 

これは私にとっては有用でした。

中には私の様に騒音と闘っている人もいた(笑)

 

一年以上続いている工事がうるさかったり、近くの高校の部活が朝イチからうるさかったり、夜9時まで続いたり、隣の家が朝までトンカチ打ってたりと、1日を通して何かがあり規則正しい仕事が難しく、静かな時を見計らって重要なタスクをこなしている状況。

 

ノってきたなぁと思うと、また工事が始まってしまい、それでも集中しようとすればするほど疲弊してゆく。

そんな事をしている内にまた静かなタイミングが訪れるけど、その時には疲れ切っていて頭が動かなく、結局進まなかったりする。

 

だから、集中できない状況の時は、そこで頑張るのではなく、シンプルに違う事をして待てば良いんだ!と思えたのは収穫。

そして、ただ時間を潰すだけじゃなく、時間の潰し方にもこだわっている人がいて、

細かい部分は端折りますが、その時間で友人達と交流を持つのは絶対NGというのもなるほどなぁ〜と思いました!

 

なかなか仕事が進まず焦る事もありますが、みんなそうやって実績を出してきたんだからそれでも大丈夫だと思えました☆

まとめ

欧米の女性アーティストのルーティンをまとめた書籍です!

男性篇と比べて強烈な人はいませんでしたが、参考にできる事、真似しやすいルーティンが多かったので実用的でした⭐︎

 

天才たちの日課、男性編もオススメです!読み物としてはこちらの方が面白い!

みんな濃ゆい^_^

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こんな人にオススメ

女性アーティストのルーティンに興味のある方

ルーティンを作り仕事効率を高めたい方

 

スタンリー・キューブリックのたまらない狂気!「2001 キューブリック クラーク」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

先日見たyoutubeの本屋で一万円買う企画。

ゲーム業界では革命児らしい、小島秀夫監督の回で紹介されていた樋口有介先生の青春小説が面白過ぎて、私の大大大ブレイク中!

 

小島監督がその回の中で面白いと言っていた書籍を読んでいこうという気になり、本書を手にとりました☆

「2001 キューブリック クラーク」 マイケルベンソン(著) 早川書房

内容

2001年宇宙の旅」のメイキング的な書籍。

もう狂気じみたこだわり。

映画ファンにはたまらない狂気!

簡単に言っちゃうと「2001年宇宙の旅」のメイキングなんですが、キューブリック監督の作品作りがまともな分けがないですよね(笑)

 

もうなんか、安い2時間ドラマの凶器として使われそうなくらいゴツくて分厚い書籍に狂気が一杯詰まっている(笑)

キューブリック監督に付き合う人々もやはり狂気を纏ってる(笑)

映画ファンには嬉しい一冊でしたね!

 

2001年宇宙の旅」といえば、映画史上最高のジャンプカットと言う人も多い、あの名場面をはじめエポックメイキングな作品。

ジャンプカットというのは、コアな映画ファン以外には説明が難しい感覚的なカット。

意図して画を飛び飛びで繋いでいく的な手法。

 

一般ウケの良い作品にはあまり使われないんですよね〜

ダンサー・イン・ザ・ダーク」なんかは分かりやすいジャンプカットで素晴らしい映画ですけど、内容がなかなかヘビー^^;

 

ジャンプカットに限らず、キューブリックの作品って衝撃的。

そして、理解しようがない(笑)

なのに見ちゃう。衝撃的な感性。

時計じかけのオレンジ」なんて、何度見ても理解できない(笑)

 

あまりSFは好きではないので、本作は学生の頃に一度しか見てないんですが、なんかもう衝撃的だった(笑)

えっ、猿からやるの?みたいな(笑)

長すぎる作品で、DVDの中にも途中休憩タイムみたいなのが含まれているんですが、放心して立てなかったのをよく覚えています。

 

こういう化け物じみた才能って、世界見渡してもいないし、才能があったとしてもキューブリックの様に貫き通せるわけでもなく、残念な事に過去作を超えた作品を作れなくなってしまう監督も大勢いる。

映画監督が生涯を通して天才であり続けるのって難しいんだろうな〜と思ってしまう。

 

キューブリックが思い描いた2001年から、もう23年。

人工意識のあるコンピューターとかなんか最近話題のAIっぽいし、

ちょっとずつキューブリックの思い描いた未来になってきた?

 

2001年宇宙の旅」が主軸ですが、他のスタッフの視点などを通してキューブリックの素晴らしさがよく分かる貴重な一冊でした!

まとめ

2001年宇宙の旅」のメイキング的な書籍です。

かなり分厚いので、キューブリックファンやコアな映画ファンに限られてしまいますが、興味がある方にはたまらない一冊だと思います!

 

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こんな人にオススメ

キューブリックファンの方
コアな映画ファンの方

 

夏にぴったりの青春ミステリー!自称ハードボイルド作家の父(笑)with膝栗毛「窓の外は向日葵の畑」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

最近ハマっていて毎週読んでいる樋口有介先生の青春小説!

本日は、今の季節にぴったりの作品をご紹介いたします☆

あらすじ

江戸文化研究会の美人部長が失踪した。

”ぼく”は、先輩の行方を追い、後輩の女子と共に事件に巻き込まれてゆく。

自称ハードボイルド小説家の父、美人すぎる顧問の先生など、個性豊かな面々が織りなす青春小説。

夏に相応しい、ちょいファンタジーな青春小説!

今回も樋口先生の黄金比の青春ミステリー!

 

男子高校生が主人公、ミステリアスな美人がいっぱいというもの、

けど、今まで読んできた作品の主人公に比べると、等身大の高校生っぽい、という感じ!

そして、お父さんは相変わらず濃ゆくて美人に弱い(笑)

あと、若干のファンタジー要素が入ってくるので、どちらかと言うと若者向け(青春ミステリーって、そもそもそうなんだけど)

 

舞台となるのは月島!

あの辺も一時期仕事で通っていたので思い入れはあるので、なんか懐かしい!

 

そして、膝栗毛(笑)

 

一年前仕事で調べてたけど、また近々そちらも再開する予定なんで、タイムリー!

あまりにも記事のストックが溜まり過ぎているのでいつになるか分かりませんが、膝栗毛関連の作品もまた記事をアップしてゆく予定です!

だから、膝栗毛ってなんなの?という疑問にはお答えせずにこのままいきます(笑)

 

相変わらず最高なんだよなぁ、という感じ。

今まで読んできた青春ミステリーと大きな構成が被るっちゃ被るんだけど、最高なんだよなぁという感じ。

お父さんのキャラは個人的には今までの3作品で一番好き( ^ω^ )

 

会話のエッジが効いてて、キャラも良くて、ちょうど良いくらいの軽めのミステリー要素。

やはりこの先生はクオリティ高い。

 

青春ミステリーじゃないのも書かれている様ですので、次回は青春ものじゃないのを読んでみようかな〜と思いました☆

まとめ

相変わらずハイクオリティの青春ミステリー。

そして、今の季節にぴったり!

 

強いて言うと、ファンタジー要素の部分が好みが分かれるところですので、まだ樋口先生の作品を読んだ事ないよ〜という方は、先にこちらを読んでみるのも良いかもしれません☆

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こんな人にオススメ

夏を感じる青春ミステリーを読みたい方

樋口先生のファンの方

谷川俊太郎の地に足が付いた日々…「ひとり暮らし」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

最近週2でエッセイを読んでいる私。

今回は詩人の谷川俊太郎さんのエッセイを読んでみました!

流石は谷川俊太郎。背筋が伸びる様な、地に足が付いた日々を送っておられました☆

「ひとり暮らし」 谷川俊太郎(著) 新潮社

内容

詩人の谷川俊太郎さんの日々を綴ったエッセイ。

イメージ通りしっかり地に足を付いた生き方をされていて、

でも、よくよく読んでみるとちょっぴりアヴァンギャルド……?

谷川俊太郎の人としての魅力が詰まったエッセイ!

もう、背筋をしっかり伸ばして読ませて頂きましたよ〜!

生き方が素晴らしい谷川俊太郎さん。

 

短い文章量である詩であるからこそ、書いている時間よりも他の事をしている時間の方が長いので、片手間に文章を書いている感覚、というらしいですが、

だからこそ、詩の中に谷川さんの生き様がこもってるといった感じなんでしょうね〜

 

昭和6年生まれで、御一新後というのがピンと来ない谷川さん。

 

ずっと背筋を伸ばして読んでいましたが、たまにあれ?って感じで個性的な匂いを醸し出してくる。

ひょっとして、ちょっぴり個性的な方…?

 

谷川俊太郎という人物にも興味を持ってしまう様な、読み応えのある一冊でした☆

まとめ

詩人の谷川俊太郎さんの日々を描いたエッセイになります!

ちょっとコミカル系のエッセイが多かった分、より心に響くものがありました。

 

作品のみならず、谷川俊太郎という人物にも興味を持ってしまったので、今後色々とまた読みたいな〜と思いました☆

 

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こんな人にオススメ

谷川さんのファンの方

 

ティラミスを知らないレディースたちX「特攻服少女と1825日」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

周りの騒音がうるさく、仕事にだいぶ支障が出ていたので、とうとうニトリで遮音カーテンを買いました!

 

普段まったく意識しないのに、こういう時に限って風水とかググってどんな色が良いか真剣に悩みましたが(笑)

家が古いんで、風水に沿ってやってくと奇抜な部屋になりそうで(笑)

とりあえず、部屋のトーンに合う感じのカーテンを選びました!

 

騒音にはBフックタイプが良いらしいとの事で、Bタイプをチョイス。

デメリットとして、Aタイプよりダサくなるとの事でしたが、部屋全体がダサいので問題ナシ!

 

オーダーカーテンなので時間が掛かるとのことですが楽しみです(^ ^)

今回は片方の窓だけで、良かったらもう片方もニトリで買うという感じです!

 

そして、騒音といえば、何やら最近近隣で暴走族&レディースが復活したとの事で、たまに夜な夜な私の町にも遠征してきてパラリラパラリラとやっていて^^;

 

そんな事を連想していたところ、キノベスという紀伊國屋さんがオススメをまとめてくれているページで本書を発見し、何か知らないけど、ちょうど良いじゃん!と思って手に取ってみました☆

 

いわゆるレディースと呼ばれる少女たちの姿を捉えた、ノンフィクションになります☆

「特攻服少女と1825日」 比嘉健二(著) 小学館

内容

いわゆる”レディース”と呼ばれる、非行少女として括られてしまう少女達のありのままの姿。

そのエネルギッシュな姿を余すことなく感じられるノンフィクション。

レディースという見た目に反して、心は等身大の少女

なかなかエネルギッシュな書籍でした!

 

レディースというと大体ヴィジュアルがイメージできますが、なんとなく現代ではコミカルな印象になってしまいます(笑)

けど、やはりバリバリ熱い魂が煮えたぎっております!

 

見た目は怖くても、会話の感じは等身大の少女の感じがして、ちゃんとその少女たちの個性が分かり良かったです!

 

一番良かったのは、ティラミスを知らなかったという話!

これは読者投稿だったとの事ですが、濃いエピソードでした!

まとめ

”レディース”という非行少女として語られる少女たちの真実の姿を追ったノンフィクションです!

 

ジャンル的にストライクゾーンに入ってくる方は少ない様な気がしますが(笑)

かなりしっかりと実像に迫っている内容ですので、気になる方はチェックしてみてください☆

 

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こんな人にオススメ

レディースを追ったノンフィクションに興味のある方

 

社会的信用の薄いフリーランサーと伊坂幸太郎のワチャワチャ青春物のコントラスト…「砂漠」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

先の話がコロコロ変わるのがフリーランスの辛いところ。

 

とりあえず、今の仕事スタイルが7月一杯で終わるも、8月以降の話は浮かんでは消える感じで、ひょっとしたら9月からは車が無いとどうしようもない感じになってしまうかも。

 

昨年暮れくらいに、移動の足が必要だけど、まだお金が溜まってないから車じゃなくて原付か、できれば電動チャリで済ませたいと言っておりましたが、やはりコロコロ話が変わるのがデフォルトな仕事なので、そちらは何とか何も買わずにやり過ごし。

 

ただ今回はお話し頂いている仕事が全部車が無いと行き様が無い感じで、どう転んでも遅かれ早かれ車が無いと行き様がなく、車を買うのがシンドイならこの仕事自体を完全に切るしかなさそうという状況。

 

そもそも車は欲しくて、数年後に良いヤツ(未使用車の中古軽自動車)を買える様に節約したり微々たる金額で資産運用したりで頑張っていたのですが、

以前の話より半年経ち、まぁまぁお金も貯まり、あくまで中古の軽自動車の底辺の方の話ですけど、半年前よりはまだ車種も選べる様になりました。

 

本当はとても安い金利で借りられる銀行系のカーローンを使えば、思い切ってそれなりのを買えるには買えるくらいには貯まっているのですが、フリーランスではそれの審査が絶望的で、車会社がやっている様な通常のローンは金利がとても高すぎる。

フリーランスの厳しいところです…

 

買うなら現金一括で安いやつ。やがて年老いてアラフォーになるけれど、真っピンクとか派手なカラーでも状態が良ければこだわらず腹を括って乗るしかない(笑)

 

とにかく安いのを買って、数年で乗り潰して、その間にお金を貯めといて未使用車を買うのが一番良いのかな…

悩みどころです^^;

 

そんな社会的信用が全く無いフリーランサーの本日の書評は、

地平線の見えない荒れた海の様な社会に漕ぎ出していく前の大学生の物語。

 

伊坂幸太郎先生の作品です☆

「砂漠」 伊坂幸太郎(著) 

あらすじ

大学入学を機に知り合った五人の男女。

マージャンや合コンや様々な事件…

疾走感溢れる青春小説!

伊坂先生にもこういう作品を書いていた時期があったとは

硬派ってわけではないですけど、そんなに軽い作品を書く印象は無かった伊坂先生。

けど、本作は軽いというか疾走感がある青春小説でした!

本当にガチャガチャしている感じ!

 

けっこう古い作品みたいですけど、古さは感じなかったです!

伊坂先生も若い頃はこういうのも書かれてたんですね〜

最近の計算し尽くしたかの様な文章とは違い、勢いで突っ走ってる感じがありました!

 

今の作風とか文章とはまた違う感じで、伊坂先生っぽさは感じなかったのですが、ファンの方はチェックしてみても良いかもしれません⭐︎

まとめ

売れっ子作家伊坂幸太郎先生が若い頃?に書かれた青春物です!

 

若者を描いた作品は色々書かれてますが、本作は本当にワチャワチャした感じで、最近のとは違う感じ。

 

ワチャワチャした青春ものを読みたい気分の方、伊坂先生のファンの方はチェックしてみても良いかも知れません☆

 

伊坂先生の作品は、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

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こんな人にオススメ

疾走感のある青春物を読みたい方

伊坂先生のファンの方

わだかまりのある南部鉄器職人の親子の元に”補導委託制度”で少年が住み込み事に……「風に立つ」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

重厚な物語が魅力の柚木裕子先生。

盛岡を舞台にした気になる作品がありましたので、読んでみました!

とても良い作品でした☆

「風に立つ」 柚月裕子(著) 中央公論新社

あらすじ

南部鉄器の職人である悟は、父の孝雄との間にわだかまりを抱えながら共に生活をし、働いていた。

そこに、ある問題を起こした少年が住み込む事になる。

 

少年は、補導委託制度という、問題を起こした少年を家庭裁判所の決定で一定期間預かる制度でやってきていた。

悟は、勝手に引き受けてきた父に、家庭をかえりみなかったくせに何故いまさら人の子を預かるのかと疑問を持っていた…

読んで良かった!心温まる人間ドラマ!

柚木先生の作品は色々読ませて頂きましたが、今回の作品が一番好きでした!

 

補導委託制度というものを全く知らなかったので気になって読んでみたのですが、非常に勉強になりました!

その家が南部鉄器の家というのもまた良い!

 

伝統を継承しなければならない親子の間の溝。それだけでドラマになりそうですが、そこに問題を起こした少年が転がり込んできて、家族の再生の物語と少年の立ち直って行く物語が並行してゆく。

とても良い構成だったと思います^_^

 

会話でテンポ良く読ませてくるので、ページ数ほど長くは感じなくて、映画にしたらちょうど2時間くらい。

構成がうまく余分な部分はなく、それでいて見せるところはじっくりと見せてくれるって感じ。

 

メチャクチャ良い作品でした☆

 

盛岡の文化が大いに入ってきていて、絵になる部分がなかなか多く映像にしても良さそう!

 

盛岡は昨年仕事で行くかもで色々作品を読んだりしていたので、一度だけ一瞬寄っただけにしては随分と知識のある私。

盛岡ほど人間ドラマが似合う場所ってないんじゃないの?と思うくらい、多彩な文化と人の温もりがある街。

 

ぜひ行ってみたいな〜と思ってます☆

 

ちなみに、盛岡を舞台にした人間ドラマはこちらもオススメです^ - ^

こちらも盛岡の文化が良くわかる作品です☆

chiwawatan.hatenablog.com

まとめ

補導委託制度、南部鉄器の伝統などを描いた、心温まる人間ドラマです!

なかなかな良作!安心して読める先生です( ^ω^ )

 

重くなり過ぎない様にコミカルなキャラを配置したりされているので、ぜひお気軽に読んでみてください☆

 

南部鉄器に興味がある方にもオススメです☆

 

柚月先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです!

chiwawatan.hatenablog.com

こんな人にオススメ

補導委託制度を描いた人間ドラマに興味がある方

柚月先生のファンの方

南部鉄器など、盛岡の文化に興味がある方