こんばんは、ちわぷ〜です!
このタイトルって何て読むの?っていう素朴な疑問と印象的な表紙に惹かれて柚木先生の作品を読んでみました!
軽い気持ちで手に取りましたが、とても深い物語でしたので、ご紹介いたします☆
「教誨」 柚木裕子(著) 小学館
あらすじ
香純は、死刑囚である遠縁の響子から身柄引き受け人に指名され、
刑が執行後、響子の遺品と遺骨を受け取った。
香純は一度しか響子に会った事がなかったが、響子に残酷な死刑囚のイメージを持つ事はできないでいた。
響子は刑の執行直前に「約束は守った」と言い残したという。
香純は、響子の遺骨を菩提寺に引き取ってもらうために、響子の故郷である青森県を訪ねるのだが…
響子の言う”約束”とは一体…
引き込まれること間違いなしの究極のヒューマンドラマ!
タイトルの教誨(きょうかい)は、”教えさとす”という事。
本作にも出てきますが、刑務所で受刑者たちとやりとりをする神父さんや、お坊さんらは教誨師と呼ばれるそうです。
ロクにあらすじも見ずにタイトルと表紙でジャケ買い、柚木先生だから多分面白いでしょ!くらいの気持ちで読み始めましたが、期待を遥かに上回る面白さでした!
世間では理解し難い殺人鬼として扱われている一人の女性の人間性に深く入り込んでいく物語なのですが、
響子の約束とは何か?
響子はなぜ、罪を犯してしまったのか?
その秘密が魅力的に立ち塞がり、本を読む手が止められない作品でした☆
まとめ
とても深い人間ドラマで、魅力的な作品でした!
ぜひ映画化してもらいたいくらいのクオリティの高さでした!
死刑囚の謎を解き明かす物語なので、軽い読み口とは言えませんが、そこまで重過ぎるという感じでもないので、構えずに読んで頂ければと思います!
(昨日の「殺戮にいたる病」がヘビー過ぎたんで、私自身が麻痺してる可能性はありますが(^_^;))
幅広いジャンルを書かれている作家さんだけあって深みがあり、余計な描写を省いたスピード感もあり、物語に引きこまれっぱなしでした☆
柚木先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
重厚な人間ドラマを読みたい方
柚木先生のファンの方