こんにちは、ちわぷ〜です!
はい、もうもはやお馴染みの樋口先生!
今年の夏は暑すぎなんで、おウチでゆっくり樋口作品で楽しもう!という感じです!
お決まりの青春ミステリーですが、今回はミステリー感はかなり薄く、青春小説って感じです☆
「夏の口紅」 樋口有介(著) 文藝春秋
あらすじ
離婚して家を出てから15年間音信不通だった父が死んだという連絡があった。
”ぼく”は父が最後に過ごした本郷に行って、消息不明の姉の存在と、言葉を発せずミステリアスで美しい従姉妹と出会い…
ねじ曲がった愛情をいつもの黄金比で描いてゆく樋口先生!
今回の謎は、殺人事件の犯人を探す謎解きではなく、消息不明の姉と、15年間会っていなかった父の幻影を求める物語。
このパターンは樋口先生では初めてなので、とっても新鮮!
樋口作品らしく、相方は今回ももちろん美少女なのですが、今回は随一っていっていいくらいのクセ強。なんせ言葉を発してくれない。
主人公との関係性、そして今は亡き主人公の父との関係性も良くって、この少女の存在が作品に深みを与えている。
岩井俊二監督とかが撮ったら良い映画になるだろうなぁと言った感じのストーリー。
大体の雰囲気って青春ミステリーの時と似通っているのですが、ミステリーを省くだけでこんな雰囲気の作品になるだなんて!
そして、今までの樋口作品と違うのは、一風変わったおばあちゃんが出てくる事(笑)
この人もナイスだわぁ。
本郷という場所も個人的に思い入れがあって良かった!本郷から歩いてある場所まで行くくだりがあって、途中に東大とか通るんですが、その光景を見ているのであそこでこの二人が会話してるっていうのがエモかったですね!
なんかメチャクチャ凄い謎とか、展開とか、オチとかがあるわけではないのに、永遠に読んでいられるオンリーワンな先生です!
青春ミステリーだけでも別に読んでいられるくらいレベルの高い先生ですが、今回また違ったテイストの作品を読めて良かったです☆
まとめ
独特な雰囲気の青春小説、って感じの作品で、樋口先生の青春ミステリーが好きでよく読んでいた方でも新鮮。
青春ミステリーってどうもなぁ、という方でも読めちゃう作品。
かなり独特な雰囲気を持っている作品なので、好みが分かれやしないか心配ではありますが、とりあえず私はかなり好きでした^_^
樋口先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです!
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こんな人にオススメ
樋口先生のファンの方