こんにちは、ちわぷ〜です!
今週も読んでしまいました千早茜作品!
今回のは女性はもちろん、男性も読みやすい感じの作品に仕上がってました☆
「ガーデン」 千早茜(著) 文藝春秋
あらすじ
帰国子女で、ファッション雑誌の編集者をしている羽野は、インテリジェンスを感じ女性達に放っておかれない空気を漂わせている。
帰国子女とは言っても、羽野が子供の頃にいた国は開発途上国。そこでの日々から植物に魅せられた羽野の部屋は、植物が中心となっていた。
花を扱う人間は業が深い
いやぁ〜メチャクチャ良かったです!
ジャンル分けするとラブストーリーに分類されるんじゃないかと思いますが、羽野の不自然なほどの植物中心生活のおかげで、まったくベタベタしていなくて、
どちらかというと女性向けの作品が多い様に思う千早先生の作品ですが、この作品は男性でも読みやすいと思います!
主人公の羽野は他の千早作品の男性キャラ同様、本人は文字通りの草食系って感じなのに、やっぱり魅力的で女性が放っておかない。
どっちかというとワイルド系の男性キャラが多い様に思う千早作品ですが、インテリジェンスを感じるキャラも良いですね^ ^
そして人生のターニングポイントという物も一つのテーマとなっており、羽野にとってのターニングポイントは少年時代に開発途上国で過ごした事により、既に終わってしまっている。
本来、主人公とは作中で成長していく未完成な物であるのにも関わらず、羽野はすでに完成をしてしまっている。
その異質さと植物ネタとが超うまく絡み合い、すっごい深い読後感でした。
「きざしは目に見えないところに現れる」「花を扱う人間は業が深い」的なセリフがグサッと刺さり、老婆とジュースなど、羽野の幼少期のエピソードも一つ一つ突き刺さる物が多くて…
今まで読んだ千早先生の作品の中で一番考えさせられたかも知れません。
まとめ
千早茜作品としては少し異質な物かも知れませんが、逆に千早先生のファンの方だけではなく、幅広い層に刺さる作品になっているんじゃないかな〜と思います!
「透明な夜の香り」でも感じましたが、千早先生の植物に対する思い入れを感じる作品でした(^ω^)
千早作品って濃厚なラブストーリーっぽいしちょっとな〜と敬遠していた方は本作や下記に貼ってある作品から入ってみるのが良いかも知れません☆
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こんな人にオススメ
植物が関わる小説を読みたい方
千早先生のファンの方