こんばんは、ちわぷ〜です!
大きな賞を立て続けに受賞し、注目されている恩田陸先生。
しかし、意外にも恩田先生が戯曲(演劇の脚本)を書かれていたという事は知られていない様に思います。
本日は、書籍化された恩田先生の初戯曲をご紹介いたします☆
「猫と針」 恩田陸(著) 新潮社
あらすじ
高校時代の同級生が亡くなり、葬式帰りに映画研究会で活動していた5人が集まった。
亡き同級生を偲び、思い出話に花が咲くかと思いきや、高校時代から時を経ているからか、どこかぎこちない。
誰かが席を外す度に、残ったメンバーはいなくなった者の噂話を始める。
そして、高校時代に起きた不思議な事件の真相に迫ってゆく…
今は無き人気劇団、キャラメルボックスが上演!
本作は2007年に人気劇団キャラメルボックスが上演した作品で、恩田陸先生が書き下ろすという事で当時は大変話題になっておりました!
恩田先生ファンとして私も観に行きたかったのですが、当時はまだ高校生で演劇のチケット代を払う事ができず…
(キャラメルボックスは若年層のチケット料金を低く設定していて良心的な劇団でしたが、私が貧しすぎました(^_^;))
途方に暮れていたところ、戯曲が書籍化される事が決まり、歓喜したのを覚えています!
公演を収録したDVDも販売されているのですが、当時非常に人気劇団だったという事と、現在は解散してしまっているという事もあり、プレミア価格になっていて^^;
興味があってもDVDを買う事ができなかった方も多いのではないかと思います。
そんな方にもこちらの戯曲本は非常にオススメです!
さすがは売れっ子小説家。舞台の上演を目的として書かれた物ではありますが、本作の魅力は戯曲を読むだけでも十分伝わってきます☆
ちなみに、もちろんプレミア価格ではなく、お求めやすい価格になっておりますので、ご安心ください(笑)
まとめ
とても演劇らしい設定の作品で、密室会話劇のミステリー作品なのですが、誰かが席を立つ度に残ったメンバーがいなくなったメンバーの噂話をする描写がとても生々しくて非常にぞわぞわとしました!
芝居じみた大袈裟な事は起こらず、リアルな会話を盗み聞きしている様な感覚の作品で、演劇にあまり興味がない方でもとっつきやすく、恩田先生のファンでしたら楽しめるかと思います^ ^
恩田先生の作品に興味のある方はこちらの作品もオススメです!
こちらは小説作品ですが、非常に読みやすい作品になります☆
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こんな人にオススメ
売れっ子小説家が書いた戯曲に興味のある方
恩田先生のファンの方
キャラメルボックスが好きだった方