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岩井俊二が描く、血に取りつかれた男…「ヴァンパイア」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

「キリエのうた」の公開がいよいよ来週に迫った岩井俊二監督!

岩井ファンのとっては一大イベントです^ ^

本日も岩井俊二監督が執筆した小説をご紹介させていただきます☆

「ヴァンパイア」 岩井俊二(著) 幻冬舎

あらすじ

血を抜かれた若い女性の遺体が多数発見され、”ヴァンパイア”と呼ばれる連続殺人鬼が世間を騒がしていた。

犯人は一見善良な教師に見えるサイモン。殺害されたのは全て自殺志願者だった…

カナダを舞台に、岩井俊二監督自ら撮影した映像美!

毎度の事ながら、まずは映画版の解説から^^

本作は長年コンビを組んできた名カメラマン、篠田昇氏が亡くなってから製作された作品。誰とコンビを組むんだろ〜と興味深く見守っていましたが、岩井監督は新しいカメラマンと組む事はせずに、自ら撮影する事を選択!

 

カメラはなんとキャノンの一眼レフカメラ(同じ機種持ってます^^)

一眼レフでこんな美しい映像が撮れるのか!と驚いた事を思い出します^ ^

透明感が半端なく、作品の世界観が美しかったです☆

 

カナダの空気感が見事なまでに切り取られていて、海外を舞台にした岩井作品も良い感じじゃんと思いました^_^海外の俳優さんはやっぱり画になりますね〜

 

ただ、正直芸術的な映像に圧倒されすぎて、ストーリーは頭の中に入らなかったというのが正直なところ^^;

そこで手に取ったのが、岩井監督自ら執筆された小説版!

 

深い説明は抜きで画で全てを語る映画版に対し、小説版は細かな心情を描写しており、

こんなに深い物語だったんだ!?と驚きました^_^

 

他の作品も同じですが、岩井作品は映画版も小説版も監督自らなので、同じ質感で読めるので、他作品のノベライズでたまにあるイメージと違う!っていう事にはならないので安心して読めます^ ^

 

秋の夜長にまさにぴったりな雰囲気を持った作品で、作品の世界観に入り込めるかと思います☆

まとめ

岩井俊二監督がカナダを舞台に描いた作品で、深い世界観を持った作品です。

他の岩井作品に比べると難解な部分がありますが、チョイチョイ小説を読まれている方でしたら、問題のない程度かと思います^_^

 

映画版を観て難しいな〜と感じた方も、ぜひ小説でもう一度トライしてみてください!

「キリエのうた」が待ちきれない方も、公開を待ちながらいかがでしょうか〜☆

 

岩井俊二監督の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです!

こちらは非常に分かりやすい作品です(^^)

chiwawatan.hatenablog.com

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こんな人にオススメ

岩井俊二監督の思考に触れたい方

映画版を見て難しいなと感じた方

「キリエのうた」の公開が待ちきれない方