こんにちは、ちわぷ〜です!
現在、仕事で温泉について調べていて、行き着いた「雪国」が面白過ぎた川端康成。
あまり知られていないけど、そのものずばり「温泉宿」という私にとってはタイムリーな作品があるという事でしたので、読んでみました☆
「温泉宿」 川端康成(著)
あらすじ
温泉宿には、様々な境遇の女性が集ってくる。
四季折々の美しさの中、社会の底辺で生きる女性の影が浮き彫りになる…
逗留癖の強いヤスナリだからこそ描ける温泉宿の四季の美しさ!
今までの記事で語った通り、温泉好きを通り越して逗留癖が強めなヤスナリ。
「雪国」は越後湯沢で逗留しながら書いたもの、
「伊豆の踊子」は19歳の頃に自分探しの旅をしつつ温泉を巡った時に感じた事がベース
ヤスナリと温泉は切っても切り離せない仲にあります。
逗留しつつきっと季節を跨いじゃったりしたのでしょう。
本作は温泉宿の四季を感じさせる描写がちょこちょこあるのですが、それが本当に美しく感じるのが印象的でした。
本当にちょっとした部分なのですが、それがありきたりなものではなく、本当にヤスナリが見て感じたものの様な気がして、その美しい四季の中でこそ、ヤスナリが本作で描こうとした当時の社会の底辺で生きる女性の姿が浮き彫りになってゆきます。
何作かヤスナリ作品を読ませて頂いて考えさせられるものがありますね。
温泉宿という場所は、
恵まれた男性×恵まれない女性
の組み合わせが生まれやすい場所。
逗留するのはやはりお金持ちの男性なわけですから、それでこういう組み合わせになっていったのでしょうか。
当時の雰囲気がとても分かる作品です。
ヤスナリにとって温泉宿という場所は光と影を描きやすい設定なのでしょう。
今まで読んだ三作品の中で、一番人間の影を描いた作品になっている様に感じました。
まとめ
代表作に比べれば、あまり知られていない作品ですが、やはりさすがの筆力。
短編で読みやすいので、代表作はもう読んだよ〜という方は是非こちらもチェックしてみてください☆
川端康成の作品は、以前ご紹介させて頂いたこちらの作品がオススメです☆
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こんな人にオススメ
川端康成のファンの方
当時の温泉宿の雰囲気を知りたい方