こんにちは、ちわぷ〜です!
ライトな表現ではないのに、なぜだかどんな心理状態の時でも不思議と心に入り込んでくる千早先生の作品。
今回もまた読みたい気分になり、”傷”をテーマにした短編集が気になったので読んでみました☆
「グリフィスの傷」 千早茜(著) 集英社
あらすじ
公園でいわゆる”推し”と出会い、奇妙な友情を育んでいる二人。
その”推し”は元アイドルで、腕にはたくさんの”傷”があり…
(「グリフィスの傷」)
表題作含め、10の”傷”にまつわる物語を収録。
”傷”の痛みに寄り添う様な物語
”傷”をテーマに短編集ってなかなか難しいのでは?というのが最初の感覚で、どうしたって後ろ向きな作品が多くなってしまう様なイメージでした。
だから、”傷”その物ではなく、例えば”心の傷”を再生する物語とか、傷の捉え方を変えてバリエーションを変えて展開していくのかな?と予想していたのですが、
千早先生は小細工なしで、真っ向から”傷”を描いていました。
でも、暗いだけではなく、何とも表現し様の無い不思議な気持ちにさせてくれるのが千早先生。今回も良かったです!
一番好きだったのは、表題作の「グリフィスの傷」
元アイドルと、そのアイドルを推していた女性が公園で出会う話なのですが、その元アイドルの腕が傷だらけ、という入り。
色々とどうゆう事?って言う謎から入り、最終的に何とも言えない気持ちにさせてもらいとても楽しめました!
この何とも言えない気持ちこそが千早先生の真骨頂で、表現しようがないし、読む人によっても感じ方がかなり変わりそうな部分なので、千早先生の作品のレビューは本当に難しい(笑)
まとめ
”傷”をテーマに描いた短編集で、10の物語それぞれバラエティに富んでいて飽きさせません!
一作品毎のページ数はかなり少ないので、忙しい方でも読みやすいのでぜひご検討ください☆
千早先生の作品は、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
”傷”にまつわる作品を読みたい方
千早先生のファンの方