こんにちは、ちわぷ〜です!
最近、仕事で調べている温泉関係!
実際に温泉地に行く予算なんて無い私(^◇^;)
「温泉 小説」でググったところ、あの名作がヒットしましたので、読んでみました!
結論、ヤスナリ最高!って感じで、超面白かったです☆
「雪国」 川端康成(著) 新潮社
あらすじ
妻子持ちの文筆家、島村は雪国の温泉地に逗留する。
そこで芸者である、駒子と出会い、通う様になり…
なんて美しい文章なんだ!
国語の授業か何かでチョロっと習って、テストにも出た様な記憶がある作品。
でも、それってかの有名な「長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった」という冒頭のページぐらいだけ触れておしまいなので、全然ストーリーは記憶にありませんでした!
というか、正直、「長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった」という、名文とされる文章の凄みって、学生が分かるはずもないというか、ほとんどの大人も分からないと思います(笑)
そんな風に学生時代に出会って、大人になってからあえてちゃんと読もうって人も少ないのではないでしょうか。
とりあえず、一旦ググって背景を調べてから読もうと調べたところ、
モデルになったのが湯沢温泉で、そこに川端康成が逗留したのがきっかけで生まれた作品との事ですが、なるほど湯沢温泉かぁと。
何度か新潟に行きましたが、新幹線で新潟に入る前のあのトンネルの数々を思い出し、妙に納得。
一言で言っちゃえば、面白い作品でした。
何が良いって、文章が最高に美しい!
妻子持ちのお金持ちのおじさんが、通い詰めている内に温泉地の芸者と心を通わせてゆく、という共感する部分は私的には全く無い作品(笑)
ストーリーもそこまで何かがすごい様には感じない。
けど、文章を目で追ってるだけで、何とも言えない澄み切った気持ちになってゆく。
ヒーリング効果絶大。
そして、何が心に引っ掛かってるのか分からないけど、ヤスナリが描く世界観って美しいって感じてしまう。
なるほど、これが文豪か…と思い知らされましたね。
作家になるだけでも凄いのに、その作家の頂点に上り詰めたヤスナリの凄み、筆の重みを感じました。
文章に艶を感じます。
どうやら、「伊豆の踊り子」もヤスナリが逗留した事により誕生した作品との事。
小説家らしく、逗留癖のあるヤスナリ。
逗留なんて、なんてブルジョワな響き…
「伊豆の踊り子」は映画で見た事があったけど、学生の頃だったからかあまり心に残っていない。
アラサーになった今だからこそ、ヤスナリの文章できちんと読まなければならないですね。
ヤスナリって言いたいだけの記事でした(笑)
まとめ
これでもかというくらい、美しい文章の物語。
雪国の温泉宿、芸者、などなど、現代には失われた何とも雰囲気のある設定。
あえて語りすぎない文章。
学生の頃に響かなかったという方も、大人になって気づく事もあるだろうし、たとえ共感できなかったとしても何とも言えない気持ちにしてくる文豪の実力。
学生に理解しろというのは難しい内容だと思いますが、教科書に載せたくなるのも分かる作品でした☆
文豪の書いた作品は、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
美しい文章の作品を読みたい方
温泉地を舞台にした作品を読みたい方