こんにちは、ちわぷ〜です!
最近youtubeで見ている、マンガワンという小学館が運営している漫画アプリの編集者の方が色々と漫画にまつわる事を教えてくれる”ウラ漫”というチャンネル。
他ジャンルではあるものの、物書きとしてはとても勉強になるし、漫画好きとしては漫画作りの裏側が見れたり、目の肥えた編集者の方がおすすめ作品とか紹介してくださるのでとても重宝しています!
そんなウラ漫内で、数々のヒット作を飛ばしてきた副編集長の小林翔さんが、新人の編集者の方におすすめしていた本が面白そうだったので読んでみました☆
「「好き」を育てるマンガ術」 鈴木重毅(著) フィルムアート社
内容
少女漫画内で数々のヒット作に携わった編集者の鈴木重毅さんが、その極意を余す事なく伝えた一冊。
漫画家さんや、漫画家志望の方の質問に答えてゆく形式で、マンガ業界に携わりたい方や、少女漫画好きには堪らない一冊!
ベールに包まれた少女漫画の世界がイマ、明かされる!
ウラ漫内で動きから作品を作るのが得意な新人の編集者の方に、感情から作っていく事も重要だよと本書をプレゼントされていた小林さん。
それを見て面白そうだとAmazonプライムデーでポチるも、なんか原因不明でプライムデーで買ったものが半分くらい届かなく、その後再配達を依頼するも届かずでチャットで問い合わせて何とか年明けに手に入れた私。
色々と少女漫画は読んではいるはずなのですが、あまり裏側が見えてこなかったのでとても勉強になりました!
まず、少女漫画の編集者の方って男性もけっこういるんだ!という素朴な驚き。
少女漫画って独特で、例えばモノローグが頻繁に入ってきたりして、例えば「ハチクロ」
とかだとそれがグッときて良いかんじなのですが、少女漫画全体的にどの作品もモノローグを頻発している感じなので、なぜなのだろうという疑問はありました。
その点も鈴木さんがかなり詳しくその辺を語ってくださっていて腑に落ちて、かなり特殊な様な少女漫画作品も、要はタイトルの通り感情を重視して描いているもので、それを読者に届けるために様々な手法を用いている、という事がよく分かりました!
少女漫画って、なんかとりあえず恋愛もの、って印象がありましたが、その恋愛もの一つとってもこれだけ深く練られて生み出されているとは…
一番なるほどなぁ〜と思ったのは問14の主人公以外のキャラクターは、主人公にとって意味のある存在である必要がある、という点。
これって、漫画に限らず色々な作品で感じる事なのですが、主人公が活躍していないとどんなに面白いエピソードでも、ふ〜んくらいにしか思わなかったり、没入できない様な気がしてました。
でも、それってあくまでそうすべきだと思うという感覚でしかなく、きちんと100%言語化できていなかった様な気も。
それを非常に細かく言語化してくださっており、完全に腑に落ちました。
後は、読者の年齢が自分(書き手)より下の場合、自分の立場で描かない様に、っていうのは超発見!
学生の頃、現代が舞台のはずの青春ものの小説を読んで、イヤイヤこんなんじゃないしとフィクションの世界でもツッコミを入れたくなる時がありましたが、それはこういう事なのかと…
他にも色々感銘を受けたところはありましたが、続きはぜひ本を手に取って読んでみてください!
著者の鈴木重毅さんと小林翔さんの対談もyoutubeに上がってますので、気になった方はそちらもぜひ読んでみてください!
お二人の名前で検索すると出てきます☆
まとめ
敏腕少女漫画編集者が、そのノウハウを余す事なく詰め込んだ一冊で、マンガ業界に携わりたい人のみならず、少女マンガ好きも楽しめる一冊です!
ぜひ興味のある方は手に取ってみてください!
小林さんのオススメは「路傍のフジイ」に続き大当たりなので、前にウラ漫内でオススメされていた漫画も読んでみようかなぁと思ってます^ ^
マンガワン副編集長、小林翔さんのオススメは、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
マンガ業界志望の方
少女漫画好きの方
鈴木さんが手がけた漫画がお好きな方