こんばんは、ちわぷ〜です!
今年の秋は暑かったり寒かったりで、ちょうど良い秋晴れの日が少なく感じます。
温度調節が難しく、羽織る物も薄手の物と厚手の物を持っていくので、かさばって重たいのですが、
色違いでオシャレも楽しめるし、これはこれでアリだなという新たな発見がありました☆
本日は「カラフル」でお馴染みの森絵都先生の短編集をご紹介いたします^ ^
「漁師の愛人」 森絵都(著) 文藝春秋
あらすじ
日本海沿いの漁村で漁師をする長尾と、その愛人で一緒に移り住んだ紗江。
紗江は閉ざされたコミュニティの中で拒絶されるが、不倫関係である長尾の妻とは不思議な交流を続けていた…
(「漁師の愛人」)
子供が主人公の作品、震災当時を描いた作品などの5本の短編を収録
作者の主張がストレートに伝わる作品
小説に限らず芸術全般に言える事だと思いますが、たまに作者の想いが見えないというか、どういう意図で描かれた作品なのか分からない時ってありませんか?
何だかモヤモヤしたまま話が進んでゆき、読み終わってからもモヤモヤしちゃう様な…
独創的にやり切っている作品だと、「よく分からないけど、スゴい!」と思えるし、自分の好みじゃなくても、それは良い作品だと思うのですが、
大抵の場合は、作者の熱量が足りてないんじゃないかな…と最近思いました。
もちろん、作家さんだって毎回全力投球だとは思いますが…
本作は何作かは変わった文体になっており、話によってはなかなか他では無い人物設定になっている物もあるので、もしかしたら好みの分かれる話もあるかも知れませんが、
各話、作者の主張がはっきりと描かれているのでモヤモヤが無く、森先生の熱量を詰めこんだ様な作品になっているかと思います☆
まとめ
森先生の中ではマイナーな部類の作品に入るかも知れませんが、作者が世間の評価を気にしないで、書きたい事をちゃんと書いてる雰囲気が伝わってくる作品でした^ ^
震災直後を描いた作品に関しては、当時の空気感をそのまま切り取った様な文章で、
あの当時の世間の雰囲気を思い出しました。
こんな人にオススメ
テーマや作者の主張が分かりやすい作品をお探しの方
「カラフル」など、森先生のファンの方