ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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実在した”処刑人”から見たフランス革命「イノサン」

 

こんばんは、ちわぷ〜です!

 

本日は漫画になりますが、初めてヨーロッパを舞台にした作品をご紹介させていただきます!

時代的にはフランス革命なので、「ベルサイユのばら」をイメージして頂くと分かりやすいかと思いますが、なんと主人公は、実在した”処刑人一族”になります!

イノサン」(全9巻) 坂本眞一(著) 集英社

あらすじ

シャルルは、代々死刑執行人を努めるサンソン家の4代目として生まれる。

人々から恐ろしがられ、蔑まれる家系だったが、シャルルは心の優しい少年だった。

 

そんなシャルルは激動のフランス革命に巻き込まれてゆく…

処刑人でありながら町医者の側面も

今作で初めて知った意外な事は、当時の処刑人は医学にも精通していたという事。

 

作中で言及がありますが、当時の死刑執行は街の広場で行われる見せしめ的な物で、人々が悪事を働かぬ様によりド派手に残酷さが演出されていたとか。

その処刑の過程で人体の知識を蓄えた処刑人は、それを医療に還元していたそうです。

 

そういった新たな学びもある作品でしたが、何より絵が美しくて気に入りました!

残酷で優雅なフランス革命の時代にぴったりな美しい絵、その絵を活かすための展開がばっちりで、飽きる事なく最後まで楽しめました☆

まとめ

とても深いテーマの作品ですが、処刑に対して葛藤する主人公シャルルに共感できたので、感情移入しながら読めました!

 

フランス革命に興味が無くてもとても分かりやすくて、本質的なテーマはシャルルの処刑に対する葛藤なので、フランス革命の知識が無くても取り残されず読む事ができます!何より、絵が素晴らしく、雄弁に語ってくれます(^ ^)

 

処刑人から見たフランス革命、とても興味深い作品でした☆

 

土日はゴールデンウィーク休みを頂いて、また月曜から更新させていただきます!

よろしくお願い致しますm(_ _)m

 

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こんな人にオススメ

実在した処刑人一族に興味のある方

変わった視点のフランス革命を描いた作品をお探しの方

坂本先生のファンの方