こんばんは、ちわぷ〜です!
知人に勧められたもののなかなか読むタイミングが無かった作品をゴールデンウィーク中に読んでみましたので、ご紹介させていただきます☆
一つの学校を舞台にした連作短編集ですが、学校生活でスポットライトを浴びる事がなかったであろう人々をメインに描く一風変わった青春小説です!
「檸檬のころ」 豊島ミホ 幻冬舎
あらすじ
28歳の晋平は東京で弁護士を目指している。
そんな時、地元の祖父が倒れて危篤だと知らせが入り、帰郷する。
晋平の祖父は、晋平の出身校でもある北高の野球部グラウンドの前で、金子商店という北高生お抱えの商店を経営している。
晋平は、祖父の代わりに店に立つのだが…
(「金子商店の夏」)
田舎の県立高校を軸に描かれる7つの連作短編集。
学校生活でスポットライトを浴びないであろう人々の青春を描く
初めて読んだ作家さんでしたが、もっと早く読めば良かったと思える、繊細で良い文章を書く作家さんでした!
あとがきによると、豊島先生の高校生活は、暗くて無様なもの、との事。
しかし、それでも思い出はあり、”地味な人なりの青春”を描きたいとの事から生まれた物語との事でした。
一人、容姿端麗でモテるみたいな人物が出てくるのですが、それ以外の人物はみんなどこか影があり、大きな出来事が起きるわけではないのですが、一つ一つしっかりと心に残る作品でした(^ ^)
まとめ
明るくて分かりやすい青春物が苦手な方にはオススメできる作品でした!
個人的には「金子商店の夏」が一番好きでした!
この作品だけは現役北高生ではなく、OBを描いているのですが、なんとも言えない味わいのある作品でした!
とても満足度が高かったので、また他の作品も読んでみたいと思える作家さんでした☆
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こんな人にオススメ
豊島先生のファンの方
王道ではない青春小説を読みたい方