こんばんは、ちわぷ〜です!
今年はエルニーニョ現象で、東日本は8月、9月は平年並みか、それ以上に暑いんだとか!そうなると梅雨の雨も恵みの雨の様に感じてしまいます!
雨の中の表紙が印象的な時代小説を見つけましたので、ジャケ買いしてみました☆
「峠しぐれ」 葉室麟(著) 双葉社
あらすじ
江戸時代、藩と藩の境目にある峠の茶店が物語の舞台。
寡黙な亭主と、峠の弁天様と親しまれる女房が慎ましく切り盛りしていた。
ある夏の日、七人の武士が茶店を訪ねて来る。
二人の過去とは、一体…
峠の茶店を舞台に描かれる、人情時代小説
完全にジャケ買いだったので、あらすじも知らずに読み始めた作品でしたが、峠の茶店という舞台設定が気に入りました!
人情時代小説的な心に響いて来る作品で、
武士の生き様とは?という感じではなくて、あの時代に生きた人々の心の有りようを丁寧に描いた作品でした!
葉室先生の作品は以前にも読ませて頂きましたが、その時は妻敵討ちという、なかなか他では見ない設定で、
今回もそうですが、本当に舞台設定にこだわって作られる作家さんで、グイグイと引き込まれました☆
まとめ
人情時代小説好きで、何冊か時代小説を読んだ経験のある方でしたら、とてもグッとくる物がある作品だと思います!
しっかりと練られた設定で、心の機微を丁寧に描き、時代小説ならではのジーンと来る感覚を楽しめる作品でした!
架空の物語なので知識もいらず、そんなに難しさはないのですけど、
時代小説中級者以上の方の方が楽しめる作品かな〜と思いました!
侘び寂びとでも言うのでしょうか、時代小説の楽しみ方を知っている方が読むとより空気感に浸れて楽しい、といった感じの作品で、
時代小説初心者の方は以前こちらでもオススメさせて頂いた浅田次郎先生などのエンタメ時代小説系の作品の方が親しみやすいのでは、と思います。
もちろん、どちらが優れているとか、そういった話ではなく、
あくまで時代小説の入門として入りやすいのは、という意味合いです!
浅田先生の作品は、ちょうど映画公開中のエンタメ時代小説がオススメです☆
葉室先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
しっかりとした空気感のある時代小説を読みたい方
葉室先生のファンの方