こんばんは、ちわぷ〜です!
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いつも読んでくださる皆様のおかげ様ですm(__)m
本日は初めましての作家さんですが、夏にぴったりなタイトルの作品を読んでみましたので、ご紹介させて頂きます!
芥川賞受賞作です☆
「夏の約束」藤野千夜(著) 講談社
あらすじ
ぽっちゃりとした体型でゲイのマルオが主人公。
美形な恋人ヒカルや、マルオの周囲で起こる、
細やかながらも切実な日常…
他、「主婦と交番」を収録(文庫版)
芥川賞候補作にありがちな傾向
それなりに芥川賞受賞作、候補作を読んできて思うことは、
受賞作には、メチャクチャ文学なパターンと、
メチャクチャ砕けて読みやすいパターン(それでも、文学性は失われていない)
の2パターン。
そして、受賞作にけっこうな頻度で同性愛的な要素が入るということ。
本作は同性愛的な要素が入りつつも、読みやすいタイプの芥川賞受賞作です!
作中、取り立てて何か大きなできごとが起こるわけでもなく、かといって波風が立たないわけではない。
大波ではないけれども、小波とはいえない、
そんな日常を生きるマルオとヒカル。
同性愛を主題に置いた芥川賞関連の作品は、切実さを強調した作品が多いのですが、
本作は、ただ単にマルオの日常を追いかけているだけ。
でも、日常というもの自体が、マルオにとっては、ちょっぴり異常。
だけど、コミカルな文体ですんなりと入ってくる。
読ませ方がうまく、一気読みでした☆
まとめ
芥川賞だったり、同性愛を主題に置いていたりで小難しそうと敬遠されがちな作品ですが、読みやすい方の芥川賞受賞作ですので、その点はご安心ください!
作中、取り立てて大きな物事が起きるわけではないので、その点は好みが分かれそうですが、ストーリー的に気になる!という方は是非手に取ってみてください☆
芥川賞受賞作は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
同性愛を題材にした作品を読みたい方
芥川賞受賞の話題作を読みたい方
藤野先生のファンの方