こんにちは、ちわぷ〜です!
最近よく読んでいる小川洋子先生。
本日は代表作の一つ、芥川賞を受賞した作品を読んでみましたので、ご紹介させていただきます☆
「妊娠カレンダー」 小川洋子(著) 文藝春秋
あらすじ
姉が妊娠し、それを見守る妹の付ける記録。
独特な感性で妊娠を捉え、日記調で描かれてゆく。
(「妊娠カレンダー」)
従兄弟から久しぶりに連絡があり、”わたし”が学生時代に入っていた学生寮に入寮したいのだという。
わたしは、学生寮を管理している”先生”に久しぶりに連絡してみるのだが…
(「ドミトリィ」)
3本の短編作品を収録。
表題作も良いが「ドミトリィ」が面白い!
芥川賞を受賞した表題作は流石の出来栄えでしたが、個人的には同時収録されている「ドミトリィ」の世界観がとても好きでした!
かつて入っていた学生寮に従兄弟を紹介するために、再び”先生”と呼ばれる寮長的な人と交流を持つ、という様なストーリーなのですが、学生寮の空気感や神秘的な先生というキャラクター。
美しすぎてなんだか怖くなってくる様な不思議な文章。などなど
現在の小川先生の作風に近く、それでいて若い直感で描かれている様な雰囲気もあり、やはり現在とは違い、きっとあの頃にしか書けなかった作品なのだろうという感じで。
(今の作品だって、今しか書けない作品なのだろうと思うのですが…)
小川先生の原点を知る事もできて非常に読む価値のある作品でした☆
まとめ
「妊娠カレンダー」に関しては、ハートフルになりそうな題材なのですが、そうならないところに小川先生の魅力があり、”妊娠”というものを独特の感性で捉えられています。
文体が非常に読みやすく、きちんと考える余白もあるので、じっくりと小川先生の作品に浸る事ができる作品集です☆
小川先生の作品は以前ご紹介したこちらの作品もオススメです!
こちらも読みやすい作品となっております☆
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こんな人にオススメ
小川先生のファンの方
独特の感性で描かれる作品集を読みたい方