こんにちは、ちわぷ〜です!
久しぶりに千早茜先生の作品を読ませて頂きましたので、ご紹介させていただきます!
今回は千早先生ビギナーの方にも読みやすい感じの作品でした☆
「ひきなみ」 千早茜(著) KADOKAWA
あらすじ
小学生の葉は、親の都合で瀬戸内の母の実家に預けられる。
葉はそこで、真以と出会う。
真以の一家はなぜだか蔑まれており、やがて真以は脱獄犯の男と共に島を抜け出して…
いつもより情念薄めで、男性でも読みやすいと思う!
天下一品はこってり派の私。しかし、あっさりでも十分こってりなので、初めましての方でいきなりこってりは怖いよなぁ〜という方も多いはず!
本作は、その点、千早先生の持ち味であり好みが分かれるところでもある情念の描き方はあっさりめで、千早先生ビギナーでも読みやすい!
あっさりだけど、まったく無いというわけではなく、むしろ他の作家さんからしたら多め。
なので、もちろん千早先生が好きな方でも満足できる感じ!
ただ、第二部は女性特有のハラスメントを描いている部分もあり、そこは今までの千早先生の女性の描き方とは異なっているので好みは分かれるかも。
青春物っていう感じではないけど、前半は瀬戸内の島を舞台にしているだけあってどこか爽やかさもあり、息苦しくはない。
第一部、島を舞台にした小学〜中学時代を描く。
第二部、ある出来事が起こった後の大人時代。
という構成で、何となくですけど構成だけなら「流浪の月」に近しい部分がある様な気がしました。
本作が好きだよ〜という方は、「流浪の月」もたぶん好きな感じじゃないかな〜と思います☆
まとめ
通常よりも爽やかさあり、情念は少なめというかなり読みやすいタイプの作品ですので、千早先生ビギナーの方にはオススメです!
本作を読んでもっと女性の情念を描いた作品が読みたい!となった場合は、直木賞を受賞した下記の作品を読む事をオススメいたします☆
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こんな人にオススメ
「流浪の月」の構成が好きな方
千早先生のファンの方