こんにちは、ちわぷ〜です!
先日発表のあった本屋大賞、今年は事前に読めたのは10作中5作のみ。
趣味は一人選考委員ごっこなので、できれば発表前に全作読んで勝手に受賞作を予想したいのですが(笑)
今回はちょっと仕事が忙しくて半分のみでした。
読めなかった作品の中でとても気になる作品がありましたので、読んでみました
「地図と拳」で直木賞を受賞した小川哲先生の作品です☆
「君が手にするはずだった黄金について」 小川哲(著) 新潮社
あらすじ
小川先生自身を思わせる”僕”が主人公の連作短編集。
3.11の前日の3月10日に何をしていたのか?インチキ占い師、株のトレーダーになった同級生、偽物のロレックスを巻いている漫画家…
過去と今、真実と虚構が入り乱れる。
どこまでが作り物で、どこまでが本当か分からない造り
ある意味で小説にとって一番理想的な造り方かも知れません。
作中で語られる様に、真実はねじ曲がっているもの。
もしかしたら、全て真実で小川先生の身の回りで起きた事かもしれないし、もしかしたら虚構で小川先生が創り上げたものかもしれない。
面白いアンバランスさの作品で、今までの小川先生の作品では一番好きでした!
一番好きなのは3.11の前日に何をしていたのか記憶を辿るエピソード。
まったく記憶に残っておらず、それを解き明かそうと3.11の日に何をしていたのか紐解こうとしてもなかなか真相には辿り着かず…
自分は何をしていたっけと思い起こしてみたところ、私の場合は明確に分かりました。
人の記憶の不確かさ、そしてその不確かさが集まり、また不確かな記憶が生み出されていく感じが好きでした。
あと、小川先生、モテ過ぎ(笑)
まとめ
小川先生を思う主人公が、様々な不確かな物や過去の記憶と出会う物語。
かなり簡潔で読みやすい文章でした!
小川先生の創作の際の思考なんかも語られていて、ファンの方にはその点もたまらないかも知れません!(それも虚構かも知れませんが…笑)
小川先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
直木賞受賞作になります!
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こんな人にオススメ
胡散臭い登場人物が出てくる作品を読みたい方
小川先生のファンの方