こんにちは、ちわぷ〜です!
納期がかなり先なので超ゆったりとですが、仕事で猟師さんに関して調べていて、色々と本をチョコチョコ読んでいるところです!
そんな中、今まで敬遠していた本作が猟師の考え方を学べて良いかな?と思ったので、読んでみました!
結論、あまり仕事に役立ちそうにはなかったのですが、超強烈な作品でした☆
「愛と幻想のファシズム」 村上龍(著) 講談社
あらすじ
1990年、世界恐慌により経済システムは揺らいでいた。
最果ての国で、猟師のトウジは、ゼロという不思議な男と出会う。
日本に帰国した二人は、政治結社を結成して、トウジはカリスマ的な独裁者、ファシストとなってゆく…
過剰!過激!極端!衝撃的!
いやぁ、噂には聞いてましたが、噂に違わずヤバかったですね(^^;;
衝撃的過ぎる作品でした!
何ていうか、本当に問題作って感じ(笑)
猟師が政治結社を作り独裁者になる!と書くと、なんか今流行りの漫画っぽいテイストですが、本作は経済システムに一石を投じる内容。
その中身、言動がかなり極端。色んな考え方の人間が出てきますが、メインキャラが抱いている思想としては、弱者を切り捨てるという感じ。
それが人間本来の在り方だという主張。
かなり過激ではありますが、かなり頭が良い内容でもあるので、何となく世界の経済の流れを知っておかないと取り残されちゃう感はあります。
このセンセーショナルな内容が私が生まれる前に書かれていたなんて信じられない!
全くもって古臭くないどころか、むしろ最先端まである!
クロマニヨンとか、フルーツっていうネーミングだけはちょっぴり古風な感じしますが(笑)
これだけ過激で、極端過ぎて共感なんて全くなくて、超長編で、それなのに最後まで飽きさせず読ませるのは本当にスゴイ!
文章が上手いし、なんか不思議な雰囲気のある世界観!
個人的には、フルーツという女性がそれを一番醸し出している気がします。
この不思議な女性がいるからこそ、成り立っているところもある様な気がして、
これだけ極端な世界観でも読み手は逃げ出そうとできない感じ。何という不思議な魅力。
極端な世界観の中で、フルーツへの愛情を抱く男たちの感情にリアリティがある。
あと、トウジとゼロの関係性が個人的にはとても好きなバランス!
ゼロが何となく、村上春樹の鼠っぽい雰囲気を感じてしまい、推しキャラでした!
あと、主人公の名前が鈴原トウジ、ゼロの名前が相田剣介なんですが、それってエヴァンゲリオンのあの二人じゃん!と思ったんですが、もしかして元ネタはこの作品?
別に大阪弁ではないし、エヴァとは全く方向性の違うコンビではありましたが、良いコンビでした^ ^
まったくトーンダウンせぬまま、変に盛り上げたりもないままのラスト。
ラスト、良かったなぁ。
まとめ
かなり極端な世界観なので読み手は選びますが、衝撃的な作品です!
お気軽にどうぞとは言い難いですが、興味がある方はぜひ読んでみてください☆
猟師さんに興味のある方は、以前ご紹介したこちらの小説もオススメです☆
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こんな人にオススメ
強烈な個性の小説を読みたい方
村上龍先生のファンの方