こんにちは、ちわぷ〜です!
直木賞や芥川賞の候補が発表されると、ついつい読み比べて一人選考委員ごっこをしてしまいがちな読書家たち。
全部読めるか微妙ですが、私もご多分に漏れずにやっちゃってます(笑)
今回の直木賞候補作ではこれで3冊目になります☆
「ともぐい」 河崎秋子(著) 新潮社
あらすじ
明治後期の北海道の山。猟師の熊爪は、獣と静かに対峙している。
ロシアとの戦争の足音が聞こえる時代。そして盲目の少女…
熊爪の運命の歯車は少しずつ、確かに動き始めている…
猟師文学系としては読みやすい!
当ブログでも猟師小説(と勝手に命名)は熊谷達也さんの「邂逅の森」をご紹介した事がありましたが、それと比較すると文章的に本作の方が読みやすかったです!
初めましての作家さんでしたが、さすがにノミネートされるだけあって文章はかなりうまかったですね!
北海道の猟師でしたが、何となく他作品の猟師と比べるとちょこっとだけ文明的な印象の猟師でした。
盲目の少女とのエピソードなど、なかなか文学的な感じでしたので、それもあってそう感じたのかもしれません。
こういった猟師文学は猟師の孤独な生き様を追体験できるのが魅力的。
でも、チョイチョイ分からない事があったり、孤独を望んで読んでるくせにあまりにも孤独過ぎて絶望を感じてチョイチョイ休みながら読みがち。
それもたまには楽しいです。
本作の場合、ちょっぴり文明的(正確には文明的ではないが、そう感じさせてくる書き方?)っていうのがミソ。
そこまで孤独になり過ぎず、文学的な要素も入ってきて、ちゃんと読書したという満足感もある。
バランスがとっても良かったです☆
まとめ
猟師文学の中では読みやすい部類の作品かと思います!初めてこういう系の作品を読む方にもオススメです!
これで今回のノミネート作は3冊目。
個人的には今のところ下記に貼った「ラウリ・クースクを探して」が一番手ですが、一体どんな結果になるのか…
楽しみです☆
現在選考中の直木賞は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
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こんな人にオススメ
猟師文学を読みたい方
河崎先生のファンの方