ちわぷ〜の書評ブログ🐶

アラサーの物書き愛犬家の書評ブログです🐶

昔話×ミステリーは、生ハムとメロン並みのベストコンボ!「むかしむかしあるところに、死体がありました。」

 

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

人気シリーズで読みたいなぁ〜とは思っていたものの、何となく機会を逸してしまったシリーズ。

現在、仕事でチョロっと「分福茶釜」について調べており、本作の続編に分福茶釜の話もあるらしいと知り、読んでみたいなぁと思ってまずは1作目を読んでみました☆

「むかしむかしあるところに、死体がありました」青柳碧人(著)

あらすじ

みなさんよくご存知の「一寸法師」。ある殺人事件が起きて、一寸法師は嫌疑を掛けられる。しかし、その時一寸法師は、鬼のお腹の中にいたという、鉄壁のアリバイがあり…(「一寸法師の不在証明」)

 

他に、花咲か爺さん、鶴の恩返し、浦島太郎、桃太郎をモチーフにしたミステリーを収録!

昔話とミステリーの相性の良さにびっくり!

一見相性の悪そうな組み合わせなのに、とても面白く相性の良さにびっくり!

生ハムとメロン的な?醤油とプリン的な?

意外なベストコンボって感じで、この組み合わせを見つけた事自体が、一種の発明だと思います☆

 

いわゆるファンタジーテイストのミステリーという事だと思うのですが、普通のファンタジーミステリーだと、いやいやそれって何でもアリじゃん!と思ってしまうのですが、昔話でお馴染みの打ち出の小槌とかだと話は別!

 

これなら多くの人が冷めずに受け入れられると思う!本当に上手い手法!

ミステリーの基本はしっかり押さえていますが、それが昔話が下地だと全く違う味わいになるから不思議。コカコーラとドクターペッパーくらい違う印象。

 

日本人の心に響くテイストになっていながらも、みんなが知っている昔話の様にはいかず、なかなか毒も効いていたりする!

 

個人的には、花咲か爺さん、鶴の恩返し、この二つをベースにしたお話が好きでした!

花咲か爺さんは、イヤミス感もあり、こういうの好きだなぁ!

鶴の恩返しは、完全に裏をかかれました(^◇^;)

 

ミステリーの犯人当てやトリックを当てるのは得意な方ですが、この昔話ミステリーは最初っから最後まで新鮮過ぎて、気持ちよく騙してくれました!

 

次巻の分福茶釜目的で読み始めた作品だけど、面白かったんで多分全部読むことになりそう!

まとめ

昔話×ミステリーの異色の作品で、みんながよく知っている昔話のアイテムも出てきながら、昔話通りにいかないストーリーが魅力的!

 

どちらかと言えば若者向けだとは思うけど、大人もたまには童心にかえってみるのもアリだと思います!

 

次回作も近く読む予定です☆

 

昔話をモチーフにした作品は、以前ご紹介したこちらの作品もオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

ランキングに参加してみました!もしお手間じゃなければ、ポチっとして頂けますと幸いですm(_ _)m

こんな人にオススメ

ユニークに崩した昔話を読みたい方

青柳先生のファンの方