こんにちは、ちわぷ〜です!
夏頃からハマり続けて、コンスタントに読む様になった千早先生。
今回は西洋童話をモチーフにした、なかなか魅惑的な物語をご紹介いたします!
いつもの千早先生の作品とは、ちょっぴり趣が違いました☆
「おとぎのかけら 新釈西洋童話集」 千早茜(著) 集英社
あらすじ
お金持ちの静は、何故かカフェなどのバイトを転々としているフリーター。
静は、ある指輪がはまる女性を求めていた…
(「金の指輪」シンデレラがモチーフ)
上記含め、童話をモチーフにした7つの物語。
夢も減ったくれもない現実を童話仕立てに!
あらすじに選んだシンデレラをモチーフにした作品がメチャクチャ面白かったです!
千早先生らしからぬ終わり方で、希望的にも絶望的にも取れる様な気がして、
あぁ、これはおとぎ話だなと思いました^ ^
現代的に西洋童話をアレンジした作品集なのですが、他に
「ヘンゼルとグレーテル」「みにくいアヒルの子」「白雪姫」「マッチ売りの少女」
「いばら姫」「ハーメルンの笛吹き男」
を題材にした作品が収録されております!
また、あとがきによると題材にした作品とモチーフに関しては、千早先生が選んだわけではなく、編集者の方が選んだとの事。次のお題が何なのか分からない状況で書き進めていったらしいです!
もしかしたら、それが今までの千早先生の作品とは違うカラーが出た要因になっているのかも知れませんね^_^
一番他の千早作品と違うな〜と感じた点は、男性達がみな情けない事(笑)
千早作品お馴染みの、性格の悪いイケメンや、イケオジは出てきません(笑)
というか、「シンデレラ」以外けっこう破滅的な物語ですので、イケメンが入り込む余地なしといった感じでした!
女性向けの作品が多い千早先生ですが、この作品に関しては男性にもオススメです☆
まとめ
現代を舞台に、西洋童話をアレンジした作品で、作り方などが変わっていていつもの千早先生とは違う趣の作品で、男性にもオススメです!
ただ、もちろん千早先生ですので「白雪姫」とか、ディズニーみたいなキラキラした物を想像して読むと痛い目をみます(笑)
全体的にダークな印象です☆
「シンデレラ」が個人的にドンピシャで好きで読んで良かった作品でした^ ^
色々千早先生の作品を読んできましたが、何だかんだ一番の代表作、直木賞受賞作が未読なので、今度はそれを読んでみようかな〜と思いました☆
千早先生の作品は、以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
こんな人にオススメ
現代を舞台にした、ダークなおとぎ話を読みたい方
千早先生のファンの方