ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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人間ドラマの代名詞…「人間交差点」

こんにちは、ちわぷ〜です!

 

名作集みたいなのは読んだ事ありましたけど、きちんと全部読むのは初めての「人間交差点」人間ドラマの代名詞的な作品です!

 

当ブログで何度も漫画を読める時間が減った!と嘆いておりましたが、本当にちょっとした時間でも読めちゃうのが1話完結の良いところ。

年末から長い長い時間を掛けて、ようやく全巻読む事ができましたので、やっと紹介できます(泣)

 

後述しますが、画像のもの、リンクのものはベストセレクション版です☆

人間交差点」全27巻 矢島正雄(作) 弘兼憲史(画)

あらすじ

基本、1話完結で重厚な人間ドラマを展開。

サスペンステイストの作品、ミステリーテイストの作品、色々な作品はあれど根底的なテーマとしては深い人間ドラマ。

最初はベストセレクション版から入るのが正解!

1話完結で濃ゆい、いや濃ゆ過ぎる人間ドラマを楽しめるのが売りのこの作品。

全27巻っていう事で、マジで膨大な時間を掛けて綴られた作品。

時は流れても人の心情って変わらず、ジーンと来てしまう。

お涙ちょうだい的な作品として受け取られてしまいがちだけど、何だか好き。

 

サスペンスがちょっと多めだけど、本当に幅広い作品を読む事ができます。

1話完結でこの長さの連載って本当に大変だったでしょうね…

 

とはいえ、膨大な作品数なので正直なところ作品毎のクオリティにバラツキがあるというのが本音。

メチャクチャすごーい!とボロ泣きの作品もあれば、いやいや、それってうーん…という作品が混在している感じ。

 

後は時代的なものもあって、連載自体は1980年〜1990年なのですが、初期のものってもっと古い感じのストーリーが多く、巻数を重ねる毎にどんどん時代背景が変わってゆく。

 

1話完結なので別に繋がりとか関係ないのですが、ある時を境に急にそれまでよりも現代っぽいネタになったり、少々面食らったりもします。

戦後〜近代の日本の成長の曲線が良くわかる作品で、その辺は非常に勉強になりました!

 

特に20巻を過ぎたあたりからグッと近代的になり、かなり日本が豊かになってきていて、そうなるとやはり人間ドラマを描く事をテーマにしている本作は、かなり強烈な不幸を作らないと成立しなくなってしまう様に感じ、個人的には8巻〜13巻くらいの中期の感じが好きでした!

 

なので、最初は評判の良かった作品をまとめたベスト版上下巻を読んでみて、面白かったら気になる作品が載っている巻を買ってみるのがオススメです☆

好きだったエピソード

これはベストセレクションに載っている作品というわけではありませんが、個人的に好きだった作品です!

かなりの作品数の中から本当に面白いと感じたものを厳選してみました!

 

第1巻 「谷口五郎の退官_

ある死刑囚の遺言を叶えようとする定年した刑務官が知った謎とは…

 

第8巻 「砂の絵」

結婚に向けて過去を消そうとする人。過去を消した先に思う事は…

 

第8巻 「遥かなる」

今日で定年のバスの運転手。そこに子供が乗ってきて…

 

第9巻 「冬の遊園地」

 

なんとしても犯人逮捕をしたくて…

唐沢寿明さん主演でドラマ化。

 

第13巻「一月の陽炎」

公園でラグビーの格好をした老人がいて…

寂しい老人二人が出会い…

 

第18巻「天国の午後」

原宿で離婚した娘と妻と毎週会う男。

原宿の歩行者天国で、とある若い男と会話する様になり…

当時の原宿の雰囲気も分かる良作。

 

第18巻「穴」

とある研修所。

そこは各社からお荷物社員が送られてくる、”肩たたき”の場だった…

 

まとめ

全てをチェックするのはなかなか時間が掛かりますが、泣ける濃ゆい人間ドラマがお好きな方、古めの作品でも大丈夫だよ〜という方は、ぜひ気になる話だけでも読んでみてください☆

 

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こんな人にオススメ

濃い人間ドラマが好きな方