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こんばんは、ちわぷ〜です🐶
今日は浅田次郎先生の知られざる名作をご紹介いたします*
京都の太秦撮影所が舞台になっている小説で、あの知る人ぞ知る名監督、山中貞雄も登場する作品ですので、映画ファンにもオススメできる小説です!
「活動寫眞の女」浅田次郎(著)双葉社
あらすじ
昭和44年、大学進学に伴い京都の下宿で暮らす事になった「僕」は、友人の清家の紹介で太秦の撮影所でアルバイトを始める。
ある日、清家は撮影現場で出会った女優に一目惚れするが、彼女は三十年前に亡くなっていた…
浅田次郎の知られざる傑作
浅田先生の場合、映画化されたり大ヒットを飛ばした作品が多過ぎて、
浅田作品の中ではあまり話題に上がらない本作ですが、浅田先生の代名詞とも言える、切ないファンタジー作品になっています。
「鉄道員」や「地下鉄に乗って」が好きな方は読まなきゃ勿体ない作品になってます
三十年前に亡くなった女優の幽霊が出てきますが、背筋が凍るホラー…
というわけではないので、お化けが怖いよーという方もご安心ください(^ ^)
映画ファン必見!日本映画創成期の話がかなり出てきます!
本作が忘れもしない浅田作品との出会いで、この作品を読んだ後に浅田先生に一生付いていくと勝手に誓ったちわぷ〜ですが(笑)
この作品を手に取るきっかけとなったのは、戦争さえなければ黒澤明さえ超えたであろうとまで言われる、あの天才監督、山中貞雄を描いているからでした。
(ここで「おぉ〜!」となる方、本当に映画マニアですね^ ^)
山中監督のシナリオ集を買い揃えたり、京都に行った際には山中監督の墓前に手を合わさせて頂いたりと自他共に認める山中監督マニアのちわぷ〜も大満足な内容でした!
(ちなみに、鳴滝組の話は出てきませんので、梶原金八ファンの方はあしからず。これこそマニアック過ぎて大半の方は分からなくてすみません^^;)
山中監督の時代はサイレント映画からトーキー映画(音声ありの映画)へと移り変わっていた時代の狭間なので、日本映画創世記に興味のある映画ファンは、色々とその時代のウンチクが出てくるので、それだけでも楽しめちゃうんじゃないかとおもいます!
まとめ
あまりその時代の映画業界には興味がないよ〜という方もご安心ください!
丁寧に説明されてますし、小難しい話は出てこないので、予備知識まったくなくても十分楽しめます(^ ^)
映画業界を描いたお仕事小説ではなく、単純に切ないファンタジー作品、という認識で大丈夫です!
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こんな人にオススメ
切ないファンタジーを読みたい方
浅田作品のファンでマイナーな作品も読んでみたい方
撮影所を舞台にした作品に興味がある方
山中貞雄など、日本映画創世記に興味のある方