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殺人鬼の命に10億円!?『藁の盾』

 

こんばんは、ちわぷ〜です🐶

本日はヤンキー漫画の金字塔「ビー・バップ・ハイスクール」の漫画家で、小説家、映画監督と多方面で活躍している木内一裕先生の小説家デビュー作をご紹介いたします☆

あらすじ

殺人鬼に愛する孫娘を殺害された大富豪が、その殺人鬼の命に10億円の懸賞金を懸ける。日本中の人々に狙われる中、福岡から東京まで殺人鬼の護送任務を受けたSP達。

狂気と化した国民達から犯人を護り、無事に東京へ送り届けられるのか?

そして、こんな人間を護る意味なんて、本当にあるんだろうか・・・・・・

凶悪殺人犯の盾とされたSP達の葛藤

SP達に与えられた任務は殺人犯を護る事…こんな人間を護る意味がどこにあるのかSP達は何度も葛藤し、読み手側も何度も何度も考えさせられます。

こんな人間なら殺しても構わないでしょ?と懸賞金を狙って命を狙う人々の多いこと、多いこと……

殺人鬼の命を通して、正義とはなんなのかを問い掛けられます。

大沢たかお主演で映画化

2013年には映画化され、カンヌ国際映画祭にも出品されました。

映画化に際して登場人物の性別が変わっていたりなどアレンジが加わってますが、小説には小説の、映画には映画の良さがあると思います。

映画版の良さとしては原作でも印象的な新幹線のシーンで、あれ新幹線の中ってこんな感じだったっけ?と違和感を感じ調べたところ、日本国内では新幹線を使用した撮影が困難だった様で、なんと台湾にまで行って台湾の新幹線を使用し撮影したとの事!

ガッツを感じますね。鉄道マニアが聞いたら泣いて喜びそうです。

まとめ

小説版ではより深くSP達の内面の葛藤が描かれています。

ノンストップで物語が動き続け、一気読み必至の作品です。

木内先生の小説は以前にもご紹介させて頂きましたが、こちらの作品もオススメです☆

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こんな人にオススメ

息もつかせぬハラハラ小説を読みたい方

ビーバップ世代でマンガを読んでいた方

大沢たかおさんなど出演者のファンで映画を観て楽しめた方