こんばんは、ちわぷ〜です!
田舎あるあるなのですが、炎天下の夏の日、耳を澄ませば絶対にどこかから草刈機で草を刈る音が聞こえてきます(笑)
ふと、その音を聞く度に思い出す作品がありますので、ご紹介させてください☆
「背高泡立草」古川真人(著) 集英社
あらすじ
大村奈美は、今はもう空き家となっている母の実家の納屋の草刈りの為に親族と共に長崎県のある島へ向かう。
カヌーに乗って現れた少年や、戦後、故郷の朝鮮へ帰ろうとして乗り込んだ船が難破し、島の漁師に助けられて島にたどり着いた人々、捕鯨が盛んだった江戸時代、その腕前を認められて蝦夷に渡り漁をした漁師…
今はもう空き家となったその家には、様々な記憶が埋もれている…
知られず埋もれる時代の記憶
今作では草刈りをしている現代の話だけではなく、一家にまつわる長い歴史を紐解いているのですが、私が一番印象に残ったのは捕鯨の話でした!
クジラで小説といえば「白鯨」をイメージしがちですが、本作では江戸時代の日本の捕鯨という事で趣が違い、興味深かったです^ ^
筆者の読ませる力でグイグイとクジラとの戦いがイメージできて…
よくあんな巨大な物に立ち向かおうとするな!と昔の人のファイティングスピリッツに恐れ入るばかりでした(笑)
ここからはかなり脱線しますが…
集団でとはいえ、クジラとか、もっと遡ればマンモスとか、
一体誰が最初にやり始めたのか分かりませんが、
あんな恐ろしい物を仕留めて食べようぜ!と最初に発想した人は正気の沙汰とは思えませんね…
もちろん生きる為って事もあったんでしょうけど、当時の武器なんてたかが知れてますからね…危険度MAX です!
一人か二人くらいは、やってる雰囲気だけ出して、いのちだいじに戦法で逃れてる人、絶対にいたと思うんですけど、気持ちメッチャ分かりますね^ ^
まとめ
もしも万が一、クジラかマンモスか選んで戦え!と命令されたと仮定して、この本を読んだ人らで投票したらマンモスの支持率が圧倒的になるのではないか…
話のほんの一部であるクジラの部分だけを熱弁してしまいましたが、それほどクジラとの戦いの描写に引き込まれました!
*本作にマンモスは一切登場しません(笑)
こんな人にオススメ
話題作を読みたい方。
古川真人さんのファンの方
捕鯨に興味がある方