ちわぷ〜の書評ブログ🐶

アラサーの物書き愛犬家の書評ブログです🐶

消えた友達の遺体を求めて…「向日葵の咲かない夏」

 

こんばんは、ちわぷ〜です!

本日から9月、今年の夏も、もうおしまいですかね(泣)

 

皆さんは、夏休みの宿題は早めに終わらせて遊ぶ派でしたか?

それとも、遊びまくった末に最終日にまとめて終わらす派でしたか?

遊びまくった末に、完全にボイコットするなんて猛者もいたかも知れませんね(笑)

 

本日、ご紹介させて頂く作品は、私にとっては10年越しの夏休みの宿題みたいな作品です☆

 

「向日葵の咲かない夏」道尾秀介(著) 新潮社

あらすじ

夏休みを控えた終業式。ミチオは先生に頼まれ欠席したS君の家に届け物をする。

違和感を感じたミチオがS君の家へと足を踏み入れると、そこではS君が首を吊り、亡くなっていた…

 

血相を変えて学校に戻り、先生にS君の家の惨状を伝えるミチオ。

しかし、先生が警察と共にS君の家を訪れると、S君の死体は忽然と消え、痕跡も無かった…

 

S君の死の真相を解き明かすのは、小学4年生のミチオと、ミチオの妹で3才ながら聡明なミカと、そして……クモ…?

衝撃的な展開が繰り返されるサイコミステリー

この作品は10年以上、棚に積んでおいて読む機会が無かった作品なのですが、

読もう読もうとしている内に夏が終わり、

毎年、9月中旬ごろになって今年も読んでない事に気づいて、次の夏には読む事を誓い、そして季節が巡り一年後にまた読んでない事に気づき過ちを繰り返す…

 

タイトルに”夏”って入っている以上はせっかくなら夏に読みたいですものね!

今年は奇跡的に昨日8月31日に気づいて、夏休みの宿題を片付ける高校生のごとく、夜を徹して読み終えました!

結論から言うと、たぶん夏に読まなくても普通に楽しめる作品でした(笑)

 

圧倒的な世界観と謎が謎を呼び、息をつかせぬ展開…

文章も読みやすく、キャラクターもしっかり立っており、

異常な状況下なのにリアリティを感じて物語に没入できて…

そして、衝撃的な後半戦、前半の伏線を見事に回収されて脱帽でした!

まとめ

結末を知った上で、二度読みしても楽しめる作品です!

来年の夏にもう一度読む事を誓いました^ ^

今度こそは忘れない様にしよう…(笑)

こんな人にオススメ

サイコミステリーが好きな方。

カラスの親指」など、道尾先生のファンの方