ちわぷ〜の書評ブログ🐶

アラサーの物書き愛犬家の書評ブログです🐶

アラサーにめっちゃオススメ!「自転しながら公転する」

 

こんばんは、ちわぷ〜です!

季節の変わり目で、そろそろ衣替えする方も多いのではないでしょうか?

衣替えついでに新しい服を買いにアウトレットモールに行かれる方も多いのではないかと思います!

 

今回ご紹介させて頂くのは、主人公がアウトレットモールのアパレルショップで働いているという設定の、アラサーの方は共感できるんじゃないかな〜という作品になります☆

 

「自転しながら公転する」山本文緒(著) 新潮社

あらすじ

東京で一人暮らしをし働いていた32歳の都(みやこ)は、母が重度の更年期障害になってしまった為、父との相談の結果、退職して茨城県の地元に戻り、アウトレットモールのアパレルショップで契約社員として働き始める。

 

都は同じモールの回転寿司屋で働く貫一と出会う。有名な「金色夜叉」の貫一お宮と同じ名前というところから、貫一は都を”おみや”と呼ぶ。

 

出会った際の印象が悪く、都は貫一の事をヤンキー体質でイケ好かない奴と思っていたが、次第に二人は惹かれてゆき…

結婚に、仕事に、親の介護…今を生きるアラサーの悩み

本作で都が直面する現実的すぎる問題の数々に、アラサーの方なら共感できるんじゃないかな〜と思いました。

 

都は牛久大仏が見えるアウトレットモールで働いているという設定なのですが、アウトレットモールって今や全国至るところにあって、生活に密着してるという印象がありますが、その裏側って意外と謎ですよね!

 

本作を読んで少しアウトレットモールの事やアパレルショップの裏側の雰囲気も分かったりして興味深かったです!

まとめ

人間関係がリアルで、無駄のない描写で読み応えのあった作品でした!

 

一番の柱となっているエピソードは都と貫一の恋の行方だと思いますので一応、ラブストーリーに分類しましたが、別に湿っぽい感じではなく、

アラサーの二人が自分達を取り巻く現実的な問題の数々に向き合っていく様な話になってます!

 

プロローグとエピローグは単行本にあたり書き下ろしたものの様ですので、小説新潮で読んでいた方にも是非もう一度読んで頂きたいです^ ^

山本先生のセンスを感じるプロローグ&エピローグでした☆

こんな人にオススメ

主人公と同じくらいの年齢のアラサーの方。

「あなたには帰る家がある」など、山本先生のファンの方

アパレルショップやアウトレットモールを舞台にした小説を読みたい方