こんばんは、ちわぷ〜です!
先日、中学生のあまり読書は好きではないという男の子が、気まぐれで本を読む気になったらしく、「オススメの小説って何すか?」と聞かれ、非常に悩みました。
自ら読書をするタイプではなさそうだし、ここで作品選びをミスってしまえば、永久に読書に興味を持つ事はないだろう…
アレコレ浮かんでくるけど、ちょっとでも難しい表現があると、心が折れてしまいそうだし…
何をススメるのが一番良いのだろうか…
と、悩みに悩んだ末に口に出た作品を本日はご紹介させていただきます☆
「池袋ウエストゲートパーク」などで知られる石田衣良先生の作品で、直木賞受賞作になります!
「4TEEN」 石田衣良(著) 新潮社
あらすじ
東京の月島に住む、14歳の仲良し男子4人組。
その中のナオトは、難病であるウェルナー症候群(早老症)を患い、入退院を繰り返している。
ナオトはもうすぐ誕生日を迎えるが、病院を出る事はできない。
ナオトの家はお金持ちで、欲しい物はなんでも手に入ってしまう。
自分達よりも早く衰えてゆくナオトに何をプレゼントしたら良いのだろうか…?
3人はナオトのプレゼントを求め、渋谷へ自転車を漕いでゆく…
(「びっくりプレゼント」)
上記含め、8編が収録された連作青春短編集
本作との出会い
当時、主人公達と同じ14歳だった私は特に読書に興味がなく、どちらかと言えば嫌いなくらいで。
マンガを買いに本屋さんに行った時に平積みになっている本作を発見しました。
「直木賞受賞」というキャッチコピーも、なんかこの作品は高尚ですと言われてる気がして、間違っても読もうという気にはならなかったのですが、
家に帰ったらその本がテーブルに置かれていてドッヒャーとなったのを覚えています(笑)
次の日、家族で行った温泉旅行。中学生にとっては旅館にジッとしているだけなんて時間を持て余して仕方ありません。
それで仕方なく暇潰しで本作を開いたのですが…
自分と同じ14歳が主人公というのも感情移入できた要因だったのかも知れませんが、
あまりの面白さに一気読みしてしまいました!
思えば、あの日から読書に対する嫌悪感が無くなっていった様に思います。
そんなわけで、冒頭で書いた少年に本作をオススメするに至りました^ ^
まとめ
中学生の頃って、友達と自転車でちょっと遠くまで行くってだけでワクワクしましたよね!その頃の気持ちが蘇ってくる作品です。
若い世代だけではなく、大人世代にも深く突き刺さる青春小説の傑作です!
石田先生ならではのエッジの効いた描写が魅力です☆
こんな人にオススメ
「池袋ウエストゲートパーク」など、石田先生のファンの方
直木賞受賞作の青春小説を読みたい方
主人公と同年代の中学生の方