ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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奇妙だが愛のある人生讃歌「木になった亜沙」

 

こんばんは、ちわぷ〜です!

 

どハマりしてしまい、出張期間中に全作品を読もうと思っている今村夏子先生。

本日も今村先生の短編集をご紹介させていただきます☆

「木になった亜沙」 今村夏子(著) 文藝春秋

あらすじ

なぜか誰にも渡した物を食べてもらえない亜紗。

(「木になった亜沙」)

なぜか、投げられた物がまったく当たらなく、物に当たりたい衝動に駆られた七末。

(「的になった七末」)

 

少し奇妙で、救いも無いが、どこか愛に満ちた三本の作品を収録。

奇妙だが愛のある人生讃歌

まだ全作品を読んだわけではありませんが、今まで取り上げさせて頂いた今村先生の作品の中では、救いが少ない展開の作品だと思います。

 

ただ、なぜか読み終えた後に物悲しくも不思議な幸福感があり、自分は自分のままで良いのだと肯定してもらった様な感覚があり、やはり独創性がありオンリーワンな作家さんだな〜と思いました☆

 

世にも奇妙な物語」が好きな方は相性が良さそうな設定の短編集かな〜と思いました!

もちろん、本作も各作品ナイスなキャラが登場してくるので、今村先生の描く人物が好きな方も楽しめると思います(^ ^)

まとめ

今村先生の独創性をより楽しめる短編集だと思います!

 

個人的には、「的になった七末」が一番好きで、冒頭の幼少期のエピソードからシュール過ぎて引き付けられました!

やはり、今村先生の描く子供は面白いです!

 

今村先生の作品は、以前取り上げさせて頂いたこちらの作品もオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

 

こんな人にオススメ

一風変わった短編集をお探しの方

今村先生のファンの方