ちわぷ〜の書評ブログ🐶

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ナチュラルに暴走する人々「父と私の桜尾通り商店街」

 

こんばんは、ちわぷ〜です!

 

先日読んだ「むらさきのスカートの女」にどハマりし、今村先生の他の作品も読んでみましたのでご紹介させていただきます☆

「父と私の桜尾通り商店街」 今村夏子(著)KADOKAWA

あらすじ

桜尾通り商店街の片隅に佇む不人気なパン屋さんを営む父と娘。

父の作ったパンの半分は毎日売れ残り、近く閉店する事が決まっていた。

 

ある日、店を訪れたお客さんに、娘が売れ残ったコッペパンにジャムを挟んで食べさせてあげたら好評だった。

娘はそれに味を占めて様々な味のコッペパンを作る様になる…

 

(「父と私の桜尾通り商店街」)

上記含め、7つの個性豊かな登場人物が織りなす短編を収録

ナチュラルに暴走し始める個性豊かな人々

「むらさきのスカートの女」でも感じた事ですが、今村先生は本当に人間が好きなんだな〜と思いました!

 

全作品にナイスキャラがいて、もう最高でした!

 

個人的にはスナックのママの誕生日を祝おうと、辞めた女の子達が集まる「せとのママの誕生日」が一番好きでした^ ^

シュールだけど、ちょっぴり考えさせられるところなんかもあったりして^ ^

 

モグラハウスの扉」では子供のセリフがメチャクチャ面白く、ノスタルジーも感じる事ができて、きちんと緩急の効いた短編集になっていました☆

まとめ

愛すべきナイスキャラがいて、暴走して物語が展開してゆきますが、ストーリーが破綻する事なく収まり良く話が締めくくられてゆきます!

 

流石は芥川賞作家というべき、個性と技術の調和でした。

また近く、今村先生の本を読んでみたいと思います☆

 

今村先生の作品は、以前取り上げたこちらの作品もオススメです☆

chiwawatan.hatenablog.com

こんな人にオススメ

一風変わった人々が好きな方

クスリと笑え、ノスタルジーも感じられる短編集をお探しの方

今村先生のファンの方