こんばんは、ちわぷ〜です!
先日初めて読んでおもしろかった舞城王太郎先生の作品をまた読んでみましたのでご紹介いたします☆
「されど私の可愛い檸檬」舞城王太郎(著) 講談社
あらすじ
漠然とデザイナーになりたいと思っているが、行動に移すことができない磯村。
ある日、アルバイト先で女性への態度を糾弾される。
花火大会の日、一人で花火を見に行っていた磯村は早抜けして帰ろうとすると浴衣を着た美女に声を掛けられる。
普段と違いまったく気づかなかったが、それは自分を糾弾した四方田さんだった…
(「されど私の可愛い檸檬」)
上記含め3本の短編を収録。
ライトノベルばりに軽い読み口なのに、どこか哲学的
以前オススメした「私はあなたの瞳の林檎」と共通する部分ですが、舞城先生の言葉はとても軽やかで、でも洗練された文章でしっかりと小説を読んでる感があって。
ストーリーもやはりテンポが良くて、小難しいことは抜きにして楽しんじゃってください!みたいなストーリー展開なのに、
ふととても舞城先生の哲学的な考え方が述べられたりして。
心のガードが完全に下がっている状態なので、その詩的な言葉が、素直に心に響いてくるという不思議な感覚を味わわせてくださる唯一無二の作家さんだと思います!
恐らく全て計算でやられてると思うのですが、まったくそんな素振りは感じさせず、
まるで、プロットなしでアドリブで書いてみちゃいました!くらいの自由さを誇っています!
人並み外れたすごい境地にいる作家さんなのではないか?と、作品を読んでいると舞城先生ご自身の事も気になってしまいます(^ ^)
「私はあなたの瞳の林檎」に関しては思春期のラブコメ的な短編集だったのですが、本作の登場人物はもっと上の年齢層で結婚していたりしていて、
前作のラブコメとは違い、仕事や家庭のことなどの要素が入ってきます☆
まとめ
とても軽い読み口で、だけど哲学的な部分もあって、
あぁそうだよなぁという気づきなんかもある作品でした!
果物の名前つながりの本が続いていてなんだかシリーズ物っぽいですが、
「私はあなたの瞳の林檎」とはまったく話が繋がっていない独立した作品ですので、どちらから読んでも大丈夫です^_^
舞城先生の作品は以前オススメしたこちらの作品もオススメです☆
こんな人にオススメ
軽い読み口の短編集を読みたい方
舞城先生のファンの方