こんばんは、ちわぷ〜です!
本日は初めましての作家さんになりますが、なかなか手のこんだ面白い作品を見つけましたので、ご紹介させていただきます☆
「海は地下室に眠る」 清水裕貴(著) KADOKAWA
あらすじ
稲毛海岸の近くの古い洋館から、正体不明の絵画が発見される。
その絵は、不思議な魅力を放っていた。
学芸員のひかりは、その絵を調べ始めると、ひかりの祖母が”流転の王妃”と呼ばれた人物と交流がある事を知り…
個人的に思い入れがあった稲毛海岸
本作を手に取ったきっかけは、もう稲毛海岸というフレーズ、ただそれだけ!
だいぶ前ですが、一時期仕事で通っており、遠過ぎて近場に泊まって仕事前に散策したりと、思い出深い土地でした!
稲毛海岸沿いをのんびりお散歩して癒された思い出があります^ ^
ただ、そんな思い入れもありつつも、それほど稲毛という土地に対しての知識は豊富ではなく、せいぜいマツコ・デラックスさんがご出身くらいのイメージだったのですが、本作を呼んでみてびっくり!
なんと、”流転の王妃”として知られる嵯峨浩(さが ひろ)さんが、満洲国の王族に嫁ぐ前に過ごしていた土地だったのだとか!?
映画「ラストエンペラー」で描かれている満洲国最後の皇帝、溥儀の弟に嫁いだ方です!
そんな激動の時代を生きた人があの稲毛にいたなんて…
「ラストエンペラー」や「流転の王妃・最後の皇帝」を観たのは中学生くらいの頃でだいぶ記憶も薄くなってしまっていますので、またチェックしてみたいと思います!
他にも、花街として栄えていた歴史もあったり、
ビゴーが稲毛海岸のメッチャ綺麗な絵を描いていたという事を知れたり!
(何でか知らないけど、侍の格好をした姿が残っている方(笑))
風刺画の方のイメージが強かったけど、こんなに美しい絵もあったとは!
思い入れがあった割りに中身はスカスカだった稲毛愛が、この一冊のおかげでだいぶ中身も伴ったと思います!
なんか稲毛の事ばかり書いてしまいましたが、作品の中身としても、運命や歴史に翻弄された女性たちの生き様がしっかりと書かれた人間ドラマになっております☆
まとめ
一枚の絵を巡り、現在と過去を行き来しつつ描かれる物語で、きちんと女性が描かれている物語でした!
著者の方は写真家としても活動されている事を後々知り、絵に対する描写のこだわりにはなるほどなぁ〜と唸りました^ ^
初めての作家さんでしたが、テーマの目の付け所が面白かったので、また良さそうな作品がありましたら読んでみたいと思いました☆
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こんな人にオススメ
”流転の王妃”に興味のある方
嵯峨浩さんが稲毛で過ごした日々に興味がある方
清水先生のファンの方