こんにちは、ちわぷ〜です!
実在した縁切寺を題材に、大泉洋さん主演で映画化された「駆け込み女と駆け出し男」
映画の評判は良かったのですが、意外と原案とされた作品の存在は知られていません。
本日は原案となった小説をご紹介いたします!
著者は劇作家として有名で、テレビでも「ひょっこりひょうたん島」など人気作を手がけた井上ひさし先生です☆
「東慶寺花だより」 井上ひさし(著) 文藝春秋
あらすじ
女性が弱い時代で、女性から離縁する事はほとんど不可能だったが、
その縁切寺に駆け込むと、2年経てば離婚が認められていた…
駆け出しの医者であり、駆け出しの作家でもある、宙ぶらりんな男が、様々な事情から縁切寺に駆け込んだ女性達と触れ合う姿を描く、
時に笑い、時に泣ける15のエピソード。
今も行く事が出来る東慶寺!
もちろん、縁切寺の機能は現代では停止しているので、駆け込んでも離婚はできませんが(笑)
実は今も実在する東慶寺!
本作を思い出したきっかけは、先日ご紹介したスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーの「歳月」内で、東慶寺の事に触れられているエピソードがあり、
あ〜そういえば一度行ってみたかったのに、コロナのせいで延び延びになっていつの間にか忘れちゃったな〜と思い出したのが事の始まりでした。
江戸時代には群馬の満徳寺と共に縁切寺として知られていた東慶寺。
当時は女性の立場が弱く、男性側から離婚はできましたが、女性側からの離婚はとても難しい時代でした。
そんな女性達の最後の砦となった駆け込み寺。
髪を切り、24ヶ月修行をすれば晴れて離縁する事ができ、再婚も可能になるとの事。
まさに最後の砦です。
群馬と鎌倉と2ヶ所のお寺が江戸幕府から縁切寺として認められていたとの事ですが、西日本ではどうなっていたのか、素朴な疑問ですね…
(知っている方いましたら、ぜひ教えてくださ〜い!)
写真で見る限り、メチャクチャ雰囲気が良いのでぜひ行ってみたくなりますが、
2022年から写真撮影は禁止されている様ですので、もし行かれる際はお気をつけください☆
まとめ
映画「駆け込み女と駆け出し男」の原案で、
鎌倉を愛し、鎌倉に移住してきた井上ひさし先生ならではの作品です!
戯曲作家として名を馳せた井上先生ならではの会話が非常に面白い作品!
一つ一つの作品、コンパクトにまとまりながらも、ちゃんとしたオチが付いていて読み応えあり!
井上先生の戯曲作品が好きな方でも、小説の方も読まれる方は少数かと思いますが、この作品は会話が多めですので、井上先生のファンの方なら楽しめるかと思います^^
井上先生の戯曲は好きで結構読んでおり、遅筆で有名で、なかなか面白いエピソードを持っている先生ですので、また違う作品を取り上げる際にでもご紹介できればと思います☆
ランキングに参加してみました!もしお手間じゃなければ、ポチっとして頂けますと幸いですm(_ _)m
こんな人にオススメ
井上先生のファンの方