こんばんは、ちわぷ〜です!
先日「ハンチバック」が受賞した芥川賞。
今回は、惜しくも受賞を逃してしまいましたが、あらすじを読んで気になった作品を読んでみましたので、ご紹介させていただきます☆
「それは誠」 乗代雄介(著) 文藝春秋
あらすじ
東京への修学旅行に向かう高校生たち。冴えない主人公の願いは、生き別れになったおじさんに会う事。
自由行動とはいえ、がんじがらめに締め付けられた中、おじさんに会う為にコースを外れる…
弾む様な文章!将来性大!
「ハンチバック」はまだ未読なので比べる事はできませんが、年によってはこちらの作品が受賞していてもおかしくなかったんじゃないのかとさえ思うクオリティの高さでした!
芥川賞候補作にしては少し多めのページ数。タイプとしては、読みやすい方の芥川賞候補作。でも、読みやすいというよりも軽さが目立ち、芥川賞っぽくはなかったです。そこが落選の理由なのかなぁと…
本当に何気ないところを描いている作品なので、芥川賞っぽい文学性を求める方やエンターテイメント性を求めている方には合いにくい作品かも知れません。
あらすじが気になって読んだものなのですが、イメージしていたよりも主人公は陰キャでした。青春真っ只中というような感じではない入りではありましたが、読み終わって思ったのは、ちゃんと青春物を読んだなぁ〜といった感覚。
主人公視点で語られる物語は、軽やかで文章がうまく、ずっと読んでいられる。
クセが弱めの森見登美彦先生っぽい感じなのかなぁ〜と思いました。
森見先生よりは文学性があるイメージですかね。
個人的には森見先生の文章は好きなので、好きなタイプの文章でした☆
まとめ
落選はしたものの、確かなクオリティの文章を書かれる作家さんで久々に発掘したなぁ〜と満足しました!
文章は好きだったので、もっともっと個性を出して、今度はもっと起伏のある物語とか、逆にもっと先生の思考を全面に押し出した読む人を選ぶ様な作品とか、色々と読んでみたいなぁと思える作家さんでした!
成長が期待の新星!まだまだ荒削りで隙もある様に感じますが、もしかしたら数作後には世に出ていくかも!?大化けに期待です☆
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こんな人にオススメ
将来性のある若手の作品を読んでみたい方
乗代先生のファンの方